体内細菌の検査を一般個人に提供するuBiomeが$4.5Mを調達、クラウドファンディングから離陸へ

Microbiome(マイクロバイオーム、体内微生物相叢)は、体の中に住んでいるバクテリアの生態系で、その数は人体の細胞の数の10倍(数百兆)といわれる。それらの微生物は食べ物の消化やビタミンの合成などさまざまな機能を担い、人間の気分や行動にも影響を与える。

最近 バイオテクづいているY Combinatorが支えるuBiomeは、人体内の微生物の状況を各人が知れるようにしたい、と考えている。昨年同社は、標本採集キットを作る資金としてIndiegogoで10万ドルを募り、35万ドルあまりを集めた。そのキットは、われわれしろうとが便を採取し、試験管に挿入し、同社へ郵送するための器具や用品のセットだ。

uBiomeはさらにその後、エンジェル投資家たちから150万ドル、Andreessen Horowitzから300万ドルを調達した。

同社は標本分析ロボットとそのための機械学習アルゴリズムで特許を取っている。同社はまた、人体のマイクロバイオームの標本の世界最大の(非公開)データ集合を保有し、新たな被験者の参照グループを素早く見つけることができる。

送料を同社が負担する、ユーザの自己採取標本が同社に送り返されてくると、その分析が行われ、ユーザはその結果をWeb上で見ることができる。その結果には、ユーザのマイクロバイオームの、参照グループ(例: 完全菜食主義者たち)との比較も含まれている。

つまりそのデータから、自分のマイクロバイオーム中のバクテリアの種が分かり、ほかの人たちとの比較や、バクテリアに関する最新の研究結果に照らした所見を知ることができる。

同社の目標は、人びとに自分の腸の中を知る方法を与えること以外に、データを研究者たちに与えて、マイクロバイオームをより大きな視野で見られるようにすることだ。

同社のほかにも、American Gut Projectなど、マイクロバイオームの“一般的市民科学”化を志向しているところはある(こちらはキットが99ドル)。しかしそれらの収益はコロラド大学ボールダー校のBiofrontiers Instituteや、シカゴ大学Earth Microbiome Projectなどに納められている。

uBiomeのいちばんベーシックなキットは89ドルで、合衆国ではubiome.comやAmazon Primeで買える。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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