保育園・幼稚園・学童・スクール・小学校向け保育ICTシステム「CoDMON」(コドモン)を提供するコドモンは7月8日、NTT西日本グループと公立保育所における導入について協業を開始すると発表した。2019年にはNTT東日本グループとも協業開始済みで、今後全国規模で展開する。
CoDMONは、保育園や幼稚園で働く先生と保護者向けの各種支援ツールをSaaS(Software as a Service)として提供するサービス。園児情報と連動した成長記録・指導案などを記録する機能、登降園管理、保護者とのコミュニケーション支援機能など先生の業務負担を省力化できる。
これまで全国40の自治体での導入が進んでおり、2020年度には100自治体での導入が見込まれるという。
CoDMONはクラウド型サービスのため、施設内にサーバーを設置する必要がなく、サーバーのメンテナンスが不要であること、自治体からの要望が多い総合行政ネットワーク(LGWAN)経由の利用にも対応していることが特徴。総合行政ネットワークとは、地方自治体のコンピュータネットワークを相互接続した、インターネットと分離された閉域ネットワーク。LGWANはLocal Government Wide Area Networkの略称。
またコドモンは、東京商工リサーチが2020年1月に実施した「保育ICTにおけるSaaS型包括業務支援システムの導入数に関する調査」において、導入施設数、自治体導入施設数、契約自治体数で1位になったという導入実績に基づき、公立ならではの課題に対応した導入・運用サポートを提供できることも挙げている。
NTT西日本では、静岡県御殿場市(市立保育園・幼稚園・認定こども園16園)の子ども施設へCoDMONによるソリューションをすでに導入。愛知県豊田市(市立こども園3園で実証利用)、岐阜県山県市(市立保育園4園、今後は全7園に順次導入予定)、その他2自治体の公立学童保育への導入も決定しているという。
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