Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)がメキシコのフィンテック企業であるKonfio(コンフィオ)に1億ドルを融資した3カ月後、ソフトバンクも同社に1億ドル(約109億円)を投資した。このニュースは、ロイター通信が8月に報じたソフトバンクが同社と交渉を進めているという記事を裏付ける結果となった。Konfioはメキシコ最大級の資金調達を行っているフィンテック企業だ。
ソフトバンクはメキシコでの投資拡大を続けており、これまでにも中古車販売プラットフォームのKavakや決済システムのスタートアップのClipに出資している。メキシコ以外では、これまでソフトバンクは同社の50億ドルの中南米向けファンドの対象を主にブラジル絞っていたが、最近アルゼンチンにも進出し、金融サービス会社のUalaにTencentと共同で1.5億ドルを投入した。
既存の銀行が中小規模の会社への融資を渋るメキシコで、Konfioの信用引受サービスは迅速な代替手段として利用されている。Konfioはデータファーストの考え方で、事業の成長を目指す中小企業に対して迅速に信用調査を行っている。同サービスは1日で信用引取が可能だ。従来は承認プロセスに何カ月もかかり、抵当を要求されることが当たり前だった。
ところで、もしあなたのスタートアップが中南米で増え続ける中産階級のデータを集めているなら、ソフトバンクが長期投資に興味を持つかもしれない。この日本のコングロマリットは、消費傾向や携帯電話の利用からパーソナルバンキングのユーザー行動まで中南米の消費者に関するどんな情報でも欲しがっているようだ。
Konfioの創業者でCEOのDavid Arana(デビッド・アラナ)氏はブラジル、サンパウロで行われたTechCrunchイベントのパネルに登壇した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )