元Monzoの技術者が開発する時間管理アプリのDaybridgeが約1億円調達

Monzo(モンゾ)の元エンジニア、Kieran McHugh(キーラン・マクヒュー)氏による生産性向上と時間管理アプリのDaybridge(デイブリッジ)が、Monzoの初期支援者であるPassion Capitalが率いるシードラウンドで75万ポンド(約1億500万円)を獲得した。

また、英国ロンドンに拠点を置く多数のエンジェル投資家も参加しているが、これにはほかのMonzo卒業生たちも含まれているようだ。Passion CapitalのEileen Burbidge(アイリーン・バービッジ)氏が、Daybridgeの取締役会に参加する。

マクヒュー氏がまだMonzoのオープンバンキングチームを率いていたときに、サイドプロジェクトとして開始されたDaybridgeの目標は、人間の時間をより適切に管理できるように支援する、デジタルアシスタントを作成することだ。まだ一般公開されていないが、アプリの機能はカレンダー、To-Doアプリ、ジャーナル、イベント計画、そして実績管理に及ぶものだ。

マクヒュー氏は私に対して、Daybridgeに関するより大きなビジョンは、ユーザーが自分の計画をどのように組み立てて、時間をどのように費やしてきたかについての「真の情報源として頼る」ことができるアプリにすることだと語った。

「Daybridgeを始めたのは、生産性向上と時間管理アプリに、進歩と革新が欠けていることに、苛立ちを感じ始めたからです」と彼はいう。「うまく整理を行いたい個人としての私のニーズを、少しでも満たすことができるようなものが、市場には何もないように感じたのです。すでに出回っているアプリは時代遅れで、実際の利用シーンからかけ離れていると感じたので、すべてを投げ捨てて、そもそもの原理原則から野心的な新しいアプリを設計することにしたのです」。

画像クレジット:Daybridge

マクヒュー氏が、アイデアを洗練し、プロトタイプを作成し、デザインをシステムとしてまとめあげるのには約6カ月が費やされたが、その間誰にも内容を説明せずフィードバックももらわないままだった。そこで、アイデアを検証するために、彼はランディングページをまとめ、6月中旬にツイートを行った。「言うまでもなく、その反応に圧倒されました。待機リストには1万を超える申込があったのです」と彼は振り返る。

そのことは、マクヒュー氏に、Daybridgeに専念するために仕事を辞める自信を与えた。「Monzoを去ることは本当に難しい決断でしたが、チームは信じられないほど協力的で、私のために喜んでくれました。3年間その職場で働けたことは、非常にスケーラブルなユーザー中心の製品を開発する上で、おそらく考えられる限り最高の学びでした。私は、Monzoの文化とエンジニアリングとデザインへのアプローチを取り入れて、まったく新しい状況に適用することができる立場にいると思っています」。

ところで、マクヒュー氏が信じているのは「銀行アプリを使ったからといってお金持ちにはなれないように」アプリ1つだけでは生産性が高くなったり整理ができるようにはならないということだ。その代わりに彼は、本当にうまくデザインされたアプリなら「物事を把握し、より健全な習慣を形成するのに役立つレール、ツール、気付き」を提供できると信じているのだ。

マクヒュー氏は、短期的にはDaybridgeの初期のユーザーが「プロシューマー」であることを期待している。彼がいうプロシューマーとは既に自分自身の時間をしっかり管理する必要のある人たちのことだ。「そうした人たちは、おそらく既に何らかのデジタル生産性システムを使っているか、あるいはbullet journal(バレット・ジャーナル)手法を使っているでしょう」と彼はいう。

とはいえ、長期的には、Daybridgeはプロシューマー製品またはエンタープライズ製品だけを狙ったものではない。多くの人々が毎日自分の時間を管理するために頼れるものになることが最終的な目標だ。

Daybridgeの創業者は次のように付け加える「この製品は、これまで他の製品を使って習慣を身に着けようとして失敗した人たちを、もう一度その気にさせるためのものにしようと思っています。従来の製品は投入する労力に比べて得られる利便性が少なかったのです。Daybridgeのようなアプリを探している人はたくさんいると思います、そうした人たちはまだこのシステムに出合えていないだけなのです」。

カテゴリー:ソフトウェア

タグ:Daybridge 資金調達

画像クレジット:Daybridge

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(翻訳:sako)

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TechCrunch Japan

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