全人口の1%のためのアプリケーション

最近は超ニッチな人たちのためのWebサービスが十分に成り立つようになっているので、(全人口の)1%の人たちのためのアプリケーションが急上昇している。だから今では、あなたにはご縁のないようなアプリケーションを、いろいろとダウンロードできるのだ。

アプリストアには差別がないから、超リッチな人向けのサービスでも、使おうと思えば使える。たとえばUberによって、これまでブラックカーを使ったことのない人でも、気軽にリムジンなんか呼べるようになった。毎日、でなくてもね。

でも一方には、Uberなんかと全然違って、世の中の99%の人間には用がない、というアプリケーションやスタートアップもある。それらは、何事も高級品でないと気が済まない人たちのためのサービスだ。

モバイルアプリも、お金持ちのためのアプリなんて、ほとんど冗談だった。有名な“I Am Rich”アプリは、最初iOSでローンチし、その後AndroidWindows Phone 7にも移植されたが、それはお金を浪費できる人のためのアプリという、珍しい存在だった。今では、ふつうだけど。今や一般ユーザも、自分には手の届かないものを‘見る’ことぐらいできるのだ。

それでは以下に、あなたにはたぶん一生使う機会がないであろうアプリケーションやモバイルアプリの、主なものを紹介しよう。ウィンドウショッピングを、お楽しみくだされ。

BlackJet
上で1%と言ったけど、オンデマンドのプライベートジェットサービスを日常的に使える人は、1%(100人に一人)もいないだろう。BlackJetが、まさにそんなサービスだ。同社は一応建前上は、コストを引き下げることによってプライベートな空の旅がご利用しやすくなりました、と言っている。それも嘘ではないと思うが、でも入会費が2500ドルで一回の片道飛行が数千ドルだから、空飛ぶ乗合馬車しか使ったことのないわれわれには無縁だ。ただし、プライベートジェットを前からよく使ってる人にとっては、このサービスはお買い得かもしれない。

Inspirato
American Expressがぜいたく旅行をメニューに加えるずっと前から、旅行サイトInspiratoは庶民に手の届かない存在だった。Inspiratoという、どこかの外国語みたいな不思議な名前も、いかにも高級っぽい。とにかくこのサービスは、休暇用の家とその周辺一帯のリゾートの私的・排他的利用権を提供する。まあ、われわれには無縁なサービスだね。

Onefinestay
Onefinestayは、ホテルには絶対に泊まりたくない、どこかのお金持ちの家に滞在したい、という人向けのサービスだ。Airbnbに似ていないこともないが、なにしろこのサービスを利用すると、他人のベッドに寝てその人の冷蔵庫(の中身)を利用するために、相当な大金を支払わなければならない。ただし清潔なシーツはOnefinestayが提供してくれるし、滞在中は無料のiPhoneを使える。すてきだね!?

Boatbound
世の中には、車よりもパーソナルなものがある。ボートだ。だからぼくなんか、もしもボートを持っていたら(高すぎて絶対持てないと思うが)、それをインターネット経由で知らない人に貸すなんて、絶対にしない。でも広い世界には、他人に貸しても平気という人がいるのだ。その人たちは、自尊心てないのかしら?

Sotheby’s Catalogue
これからオークションに出る美術品を知るためのサイトだ。Sotheby’s Catalogueを見ていると、ぼくが今書いているこのリストなんか無価値に思えてくる。

Tiffany & Co. Engagement Ring Finder
Tiffanyで婚約指輪を買うためのサイトだ(ダイヤモンドならここかな?)。

VIP Black
ちょっと見ると、iVIPのVIP Blackは”I Am Rich”の新バージョンみたいだ。とにかく、1000ドル払う。するとどうなるのか? ディスカウントのお知らせかな? 1000ドル捨ててもいい人は、試してみよう。

Operator
この種のリストにDave Morin(元Facebook, 現Path CEO)の”アシスタントとお話しできる“専用アプリを、欠かすわけにはいかない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。