利用者に月次10ドルでスナックを送るLove With Food、140万ドルを追加調達

サービス利用者にむけて、1ヵ月毎に物品を送るというサービスがやけに盛り上がりをみせた時期があった。そのようなサービスには消えてしまったものも多いが、しかしもちろん、元気にサービスを続けているものもある。たとえばLove With Foodもそのひとつだ。健康的なスナックを提供するサービスで、このたび140万ドルの資金を調達した。

これによりLove With Foodの調達額合計は200万ドル少々となった。出資しているのはKapor Capital、500 Startups、TEEC Angel Fund、Yun-Fang JuanのAngel List Syndicate、Ironfire Capital、Scrum Ventures、El Dorado VenturesのTom Peterson、およびJuvo CapitalのTalmadge O’Neillなどだ。

Love With Foodの展開するサービスはシンプルなものだ。月額10ドルでスナックが送られてくるようになるというもの。送られてきたスナックが気に入れば、サイトで細かい情報を確認することができる。また、気に入ったスナックの追加注文なども行えるようになっている。人気を集めるBirchbox風の定期購入サービスのひとつであるわけだ。オーガニックな自然食品を使ったスナックを提供する。

毎月のボックスには6ないし8つのスナックが入っている。さらに最近になって月額20ドルのDelux Boxのサービスも始めたようだ。また売り上げの一部は子供飢餓対策基金に寄付されることにもなっている。

現在のところ、Love With Foodの売り上げのうち60%は月次に送付するパッケージの定期購入費用から得られるものだ。また、サイトでの販売活動も行っており、そこでの売り上げが20%を占める。そして利用者に送るプロダクトの追加購入費などが、残りの20%程度を占める。

販売収入もなるほど小さくはないのだろうが、やはり売上拡大のチャンスは収集しているデータに関連するものなのではないかと思われる。登録利用者数を拡大すればするほど、送った製品の人気具合などを、より正確に把握することができるようになる。。

登録者の実際の行動による分析に加え、ソーシャルネットワーク上に流れる情報を分析することで、Love With Foodはどのような製品が人気を集めているのかを分析することができるわけだ。そうした面に注目して、General MillsやNestléないしSoyJoy、あるいはLindt Chocolatesなども、顧客からのフィードバクを求めてLove With Foodの仕組みを利用しようとしているのだそうだ。

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(翻訳:Maeda, H


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TechCrunch Japan

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