動画制作サービスを展開するViibarは4月20日、電通および同社子会社の電通デジタルと資本業務提携を実施したことを発表した。Viibarは1月に日本経済新聞社および電通デジタル・ホールディングス(DDH)、グロービス・キャピタル・パートナーズから総額約4億円の資金調達を含んだ資本業務提携を発表している。関係者によると、このDDHからの調達とあわせて、電通グループからだけでも総額約5億円の資金を調達しているという。
Viibar代表取締役の上坂優太氏によると、今回の資本業務提携は資金の調達もさることながら、業務提携の色合いが濃いものなのだそうだ。2013年4月にスタートしたViibarは、これまで、自社開発の動画制作管理ツール、そして審査の上で認定した3000人超というプロの動画クリエーターネットワークを持ち、デジタルメディアに最適な動画コンテンツを制作してきた。
この独自の管理ツールというのがキモで、離れた環境にいるクリエーター間のコラボレーション、進捗管理などをワンストップで実現。これによって共同・効率的な動画制作が可能なのだとしている。
今回の業務提携では、その動画制作管理ツールを電通グループに提供。より効率的な制作環境の構築を進めるとしている。「これまで自社で使っていたツールを、日本で一番シェアを持っている会社から導入していく」(上坂氏)。将来的には導入先を拡大し、今秋をめどに広く世にサービスを提供していくことを検討している。またツールの提供と同時に電通デジタル内に専用デスクを設置。独自のデジタル動画制作体制を構築するという。