製造業向け原価管理自動化サービス「GenKan」(ゲンカン)を提供するKOSKA(コスカ)は1月16日、500 Startups Japanより3000万円のシード資金調達を発表した。
「GenKan」は、原価計算で手間のかかる実績データの取得、実際原価計算と分析を自動で行うサービス。データは、既存の生産・製造設備にセンサーやカメラを装着、もしくは既存のIoT機器で取得されているものを利用するため、初期導入コストを抑えられるのが特徴だ。
2019年2月にβ版リリース予定で、日本原価計算研究学会常任理事で前会⻑の一橋大学の尾畑裕教授からアルゴリズムについてサポートを受けながら開発中とのこと。現在は、自動車用の熱交換器パイプや板金部品の製造を得意とする武州工業、カーステレオなどの車載機器の製造を得意とする丸和電子化学と協力して実証実験を進めている最中だ。
500 Startups Japanマネージングパートナー澤山氏によると、KOSKAのCEOである曽根氏との出会いは、ある上場企業のデータ分析プロジェクトの協力者をTwitterで募ったときだったとのこと。当時の曽根氏は、500 Startups Japanの投資先のひとつであるhokanのエンジニアだったが、その後にGenKanの構想を聞いて投資を決めたそうだ。
同社は今回の資金調達で、システムの開発の強化を図るとのこと。