友人や家族などとコミュニケーションを楽しみながらグループ購入を行える「シェア買い」アプリ「KAUCHE」(カウシェ。Android版・iOS版)を提供するカウシェは11月4日、第三者割当増資による総額約8億1000万円の資金調達を発表した。引受先は、リードインベスターのデライト・ベンチャーズ、SBIインベストメント、既存株主のANRI、グローバル・ブレイン、千葉道場ファンド。2020年11月発表の資金調達と合計した、これまでの総調達額は約10億円となった。調達した資金は、新規顧客獲得・既存顧客エンゲージメント向上のためのマーケティング強化、「カウシェ」のサービス開発のためのエンジニアや事業者開拓のための営業職など幅広い職種での採用強化にあてる予定。
KAUCHEは、ショッピングの醍醐味ともいえる「この商品、よくない?」「一緒に買おうよ!」といったコミュニケーションを、オンラインで実現するショッピングアプリ。商品を選び、割引価格での購入を決定後、その情報をSNSでシェア。その後友人や家族など、1人以上が同商品の購入を決めると「シェア買い」が成立し、定価から割引された価格で商品を手に入れられる(商品により割引率は異なる)。
またコロナ禍においてカウシェは、商品の売り先を失った事業者の販売拡大をサポートすべく、緊急事態宣言に合わせ、事業者への手数料を無料にするプロジェクトを実施。都心部だけではなく全国の事業者支援を見据えて、地方自治体と連携を行うなど、様々な取り組みを行ってきたという。その結果、「カウシェ」を利用する事業者数は、2020年9月のサービスリリース時と比べ、2021年10月には約8倍に拡大、また事業者ごとの平均売上も同比約4倍、流通取引総額(GMV)も約33倍へと伸長したそうだ。