エンドユーザーにとっては、アプリケーションのユーザー体験(user experience, UX)こそが、まさにそのプロダクトそのものだ。だからデベロッパーは、良質なユーザー体験ツールキットに大きな投資をする。Fuseは、そんなツール集のひとつだ。同社の目的は、複雑なアプリケーションの開発時間を半減すること。今日(米国時間1/24)同社は、NorthzoneとAlliance Ventureからの1200万ドルの資金調達を発表し、今後はそのツールキットをもっと広いオーディエンスに周知していこうとしている。
同社がとくに力を入れているのは、アプリケーションのユーザー体験のインタフェイスを作るデザイナーと、アプリケーションの中にそういうユーザー体験を実装するデベロッパーとのあいだのコラボレーションを、良くしていくことだ。Fuseの主張では、同社の製品を使えば両者間のシナジー効果が大きいので、ネイティブアプリケーションの制作とその後の進化が迅速かつ容易になる。
Fuseの協同ファウンダーでCEOのAnders Lassenはこう語る: “アプリケーションの市場競争で勝つためには、UXが優れていることがすべてだ。しかし最近ではますます、ユーザー体験の優れたアプリケーションをより短時間で作りたい、という声が大きくなっている。うちのプラットホームに対する初期の反応は、私たちに大いに自信を持たせてくれるものだった。そして、こうやって投資家が注目してくれたことは、なお一層すばらしい”。
Fuseを利用すると、同一のコードベースからiOSアプリとAndroidアプリをリアルタイムで同時に開発できる。つまりこのプラットホームでは、開発中のアプリに対するUIのアップデートや、コンテンツやデータの反映がリアルタイムでできるから、相当早く、アプリのテスト工程へ移行できる。