これまでHaxlr8rは、アイデアやプロトタイプ段階のハードウェアスタートアップがプロダクトの実際の製造に漕ぎ着けるまでの過程を支援してきたが、でも、製品が実際に完成してから、そのあとはどうするのだ? やっと物を作れるようになった企業は、今度は製品の販売や流通のための方法が必要だ。
そこでHaxlr8rは、社名をもっと分かりやすい覚えやすい”Hax”に改め、すでに製品が完成しているハードウェアスタートアップの、マーケティングと流通という厄介な問題の解決を支援する、新しい事業を立ち上げた。それはHax Boostと名づけた新しいアクセラレータで、9月に事業を開始し、ハードウェアスタートアップによる流通チャネルや小売パートナーの発見と開拓を支援する。
Hax Boostの6週間の特訓プログラムでハードウェアスタートアップは、流通チャネルの開拓や、サプライ・チェーンとロジスティクスの最適化、営業部門の作り方育て方、小売パートナーや流通企業とのコネの作り方、などを勉強する。多くのアクセラレータと同様に、その間、企業としての通常の操業時間もあり、またメンターたちから指導を受ける時間もある。今回のそれは、流通戦略とその改善について教えてくれる先生たちだ。
6週間はアクセラレータの事業期間としては短いが、ほとんどの企業が、その期間が終わったあとも指導やアドバイスを受けることになる。Hax Boostは全過程を終了した企業の持ち分の2%を取る。9月から始まる最初の‘学期’の受け付けは、7月11日が締め切りだ。
Hax Boostはサンフランシスコで‘開校’するが、従来どおりのハードウェアアクセラレータはHax Acceleratorと名を改めて継続する。こちらは、7月学期の申し込み受付が5月23日までだ。
また、〜Boostを‘卒業’したハードウェアスタートアップには、最大で20万ドルの開業資金が提供される。ただし資金の提供は、次の学期からだそうだ。
以上の発表が行われた翌日である今日(米国時間5/11)は、同社のデモデーが行われる。そこにどんなプロダクトが登場するか、詳しくはまた別の記事でご報告しよう。