企業はつねに、見込みのある見込み客を見つけるために多大なる時間を消費している。そこで新進スタートアップのRileyは、営業の見込み客にアプローチの優先順をつける作業を手伝う。
RileyはY Combinatorの冬季クラスの生徒だったが、しかしCEOのDaniel Ahmadizadehによると、彼と協同ファウンダーのHelson Taverasは、これまでさまざまなプロダクトやアイデアで応募したけれども、すべてだめだった、という。今回はやっと実を結び、今日は310万ドルのシード資金の調達を発表した。
Rileyの今のバージョンは、不動産代理店が対象だ。Rileyを使ってる代理店の広告や物件リストにはそのリンクがあるから、訪ねて自分のアドレスを伝えると、数分後にはその代理店の“オフィスマネージャー”や“アシスタント”からテキストメッセージが来て、探している物件等に関する基本的な質問をする。
だから代理店が多忙だったり、夜だから寝ていても、見込み客は最小限の応答を直ちにもらえる。Rileyのところには人間のコンシエルジュがいて、スクリプトに従って応答する。今のコンシエルジュは多くが学生だが、スクリプトとコンシエルジュは本物の不動産代理店であるユーザーからのフィードバックで、だんだん良くなるはずだ。
そして会話の内容に基づいて、Rileyは代理店に、優先的に追うべき見込み客を教える。
“代理店の人が朝起きたら、今日接触すべきホットな見込み客が分かる。夜中に応対した、あまり見込みのなさそうな見込み客も分かる”、とAhmadizadehは語る。
Rileyのシード資金の出資者は、YC, FundersClub, Social Capital, Fuel Capital, Kleiner Perkins Caufield & Byers, Liquid 2 Ventures, Rough Draft Ventures, そしてエンジェル投資家のWayUpのCEO Liz Wessel、YCのMichael SeibelとPaul Buchheitらだ。
Ahmadizadehによると、コンシエルジュの対話を容易にするためのソフトウェアをすでに作っている。さらに今後は、そんな対話の過程をなるべく自動化したい。でも、現状のシステムでも、すでに各月10万以上の会話を管理している。
今後の計画は、不動産販売以外の分野に、この見込み客発見サービスを広げることだ。“うちのやり方は、不動産だけでなくいろんな業種で有効だと思う。しかも、コミュニケーションのチャネルも特定しない”、と彼は述べる。