Overstock.comは、Bitcoinを支払い通貨として受入れて以来、新生暗号通貨を支持するサイトとして好意的に報道されてきた。Coinbaseとの提携によってBitcoinを取扱うOverstock.comは、同通貨による取引が今月100万ドルの節目を越えたことを発表した。
今日(米国時間3/12)午前の記事に、Overstock.comがどのようにBitcoinを扱い、このデジタル支払い方法の受入れがもはや新奇なことではなくなったことが詳しく書かれている。Overstock.comのCEO Patric Byrnによると、導入初日以来、金額は「2~3万ドル」の範囲で安定し、徐々に増えてきているという。
Bictoin利用が伸びていることを考えて、3万ドルの数字を採用して売上を推計してみよう。果たしてBitcoinはこの会社の売上に目に見える貢献をしているのだろうか。
暦年2013年、Overstock.comの売上は13.04億ドルだった。同社の売上は季節変動が大きいことを踏まえ、四半期データではなく平均値を使うと、90日間で3.26億ドル、1日当たり360万ドルになる。
360万ドルに対する3万ドルは、いかにも少なく0.83%にしかならない。疾風怒濤のBitcoin統合を経た後も、ドルの数字は目立ったものではない。
しかし、Bitcoin自体にとってもOverstock.comのBitcoin統合にとっても、まだ日は浅いことを踏まえれば、この数字は失敗の予兆ではない。むしろ、Bitcoin自身の市場価値が非常に高い割には、Bitcoin購入ネットワークの動きは控えめだ。
最近私はBitcoinの流通量に注目している。検討材料を提供しよう。Bitcoinの総流通量は79億ドル相当。過去24時間のBitcoin取引はわずか1850万ドル。これは日商約0.23%になる。例えばGrouponを見ると、時価総額に対する日商比率は3.7%だ。これはBitcoinの約16倍になる。私が思うにこれは、全Bitcoinの半分を1000人以下の人々が所有していることに影響されている。
こうした富の集中は、Overstock.comで商品を購入するのに十分なBitcoinを持つ人の数が、みんなの予想よりも少ないことを意味している。それでも、大Bitcoinネットワークは ― 私の知る限り ― 日々拡大している。よって、ホリデーシーズンにはOverstock.comが1日に6桁の数字を動かすことを期待しようではないか。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)