ウェブサイトよりもアプリを使ってPRするのが今風なのかもしれない――。和歌山県有田市がこのほど、Android向けの釣りゲームアプリ「漁獲王in ARIDA」を公開した。釣りゲーと言ってもただ単に遊べるだけではない。実際の海の幸がもらえるのだ。「ゲームを通じて若者に有田市の魅力を知ってもらえれば」と、市役所の担当者は語っている。
アプリでは、ゲーム内に登場する幻の太刀魚「ゴールデン・キング・タッチー」を釣ったり、市役所に「ふるさと募金」(実際の募金ではない)をすると、市区町村レベルで漁獲量が日本一という太刀魚が当たる懸賞に応募できる。市の担当者によれば、3カ月ごとに数人に送る予定なのだという。
ゲームではまず、架空の会社を設立。最初は中古の小型船でコツコツ漁業をして貯めたお金で船を強化していく。有田市の「箕島漁業協同組合」の監修のもと、実際の底引き網漁の方法や魚料理レシピをゲームに盛り込んでいて、現実世界に沿った内容にしている。
有田市はこれまでも、みかん農場経営ゲーム「Android AR-ARIDA」を公開。ゲームでみかんを育てることで、実際の「みかんの木を1本」や有田みかんが抽選で当たるキャンペーンを実施していて、アプリは累計8万ダウンロードを突破したのだという。今回の釣りゲーは有田市の公式アプリ第2弾となる。