子どものためのプログラミング言語Scratchがブラウザから使えるようになった

うちの3人の子はみな技術に強い方だが、でも残念なことにまだScratchを経験していない。Scratchとは、MIT Media Lab(メディアラボ)のLifelong Kindergarten Group(生涯幼稚園グループ)が作った、オブジェクト指向のすばらしいプログラミング言語だ。でもプログラミング入門のためのこの優れた言語がこれからは、完全にブラウザ上で使えるようになったから、うちの子たちの初体験も近いかもしれない。

Scratch言語のWebインタフェイスはこのページからだ〔日本語あり〕。新バージョンではWebカメラを使った対話もできるし、スプライトも作れる。ベクタ方式のグラフィクスもできるから、画像の精度も良い。もちろん自分でプログラムを書いたり、あとからそれを拡張することもできる。

このWeb上のインタフェイスは以前のデスクトップ版と似ているが、ややシンプルになり、自分のプログラムを自分のコンピュータに保存できるだけでなく、どこかにアップロードすることもできる。オブジェクトを“バックパック”に入れておいて、次に作るプログラムで再利用することもできるから、同じスプライトや背景を新しいゲームでも使える。あらゆることが、ブラウザ上でスムーズにできる。このページでいきなり初めてもよいし、あるいはScratchで作ったScratch 2.0の紹介アニメをまず見てもよい。

この言語とプログラミング環境は年少から年長まであらゆる年齢層の子どもたちに向いているし、キーボードのタイピングやMicrosoft Officeの使い方が中心だった従来のコンピュータ教育よりも、ずっとずっとベターだ。将来の子どもたちをオフィスの囚人(cubicle drone)にしたくない人は、ぜひお試しを。

〔参考書籍。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))