ブランドの安全担保と不正防止は、ここ数年にわたり広告業界の大きなトピックだった。CheqのCEOであるGuy Tytunovichは「広告検証のための第一世代のソリューション」は十分なものではなかったと主張する。
Tytunovichによるれば、既存製品の問題点は、広告主に対して「事後」に警告を行うことだという。クレジットカード詐欺の場合と比較してみよう。もしクレジットカード会社が詐欺が起こったずっと後に単に警告をするだけだとしたら、そのような種類のソリューションに満足することはできないだろう。
CheqのTytunovichと彼のチームは、人工知能を使って「自律的なブランドの安全性」と呼ばれるアプローチを開発した。基本となるアイデアは、広告が表示される際に、Cheqはそれがロボットによる偽の表示である可能性や、ブランドが関連して表示されたくない他の広告のそばに表示される可能性を、検知しようとするというものだ。もし問題がある場合には「広告が配信されないように、リアルタイムでブロックします」とTytunovichは語る。
事前に広告主は独自の広告掲出ガイドラインを設定し、その後、個々の広告が配信されなかった理由を確認することができる。
Cheqは、Battery Venturesが主導したシリーズAで500万ドルを調達したことを発表した。Tytunovichは、Cheqチームの8割が開発者で構成されており、その調達資金の大部分はさらなる製品開発に投入されると述べている。
もしCheqのアプローチが実際にはるかに優れているなら、なぜ、より大きな豊富な資金を持つ企業は同じことに取り組まないのだろうか?Tytunovichは、その理由は彼と彼のチームの経験にあると言う。イスラエル国防軍の仕事の中で「規模とマンパワーの不足を、自動化とスピードにこだわることで乗り越えることを学んだのです」と彼は語る。
同様にTytunovichは、Cheqでは「スピードがゲームを制するのです」と語る。
「当社の基盤技術の大部分は、データの処理速度を重視したものです」と彼は語る。「一回の広告表示(インプレション)あたり、約700のパラメータを検査します…私たちは全てのデータを取り込んで、分析することをリアルタイムに行う必要があるのです」。
Cheqは東京、ニューヨーク、そしてテルアビブにオフィスを構えている。 Tytunovichは、現在、米国と日本の市場に注力していると語った。 CheqはCoca Cola、Turner、そしてMercedes-Benzが提供するスタートアップ支援プログラムThe Bridgeに参加している。
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(翻訳:sako)