家事シェアリングサービス「Any+Times」を展開するエニタイムズ。同社は3月24日にスマートフォンアプリを公開した。App StoreおよびGoogle Playから無料でダウンロードできる。3月31日までに登録
Any+Timesは、依頼者が「サポーターズ」と呼ぶ近隣に住む仕事の受注者に対して、ハウスクリーニングやペットシッターなどの生活に密着した仕事を依頼できるサービス。同社はサービス開始当初から「家事のクラウドソーシング」とうたってきたが、いわゆるシェアリングエコノミー系のサービスの1つと言える(最近は「家事シェアリング」と銘打っている)。海外ではTaskRabbitやNextdoorといったサービスが先行している。
同社専属のスタッフを抱えているわけではないが、Any+Timesでは、サポーターズの認定制度を設けるほか、仕事の評価制度を導入。さらに最高補償額1億円の賠償責任保険を用意するなどしてサービスの安全性を高めている。
今回のアプリ、今までウェブでは利用できなかった特別な機能がついたというわけではないのだけれど、同社によると大きなメリットがあるという。それはプッシュ通知によるマッチングの時間短縮だ。
以前別の家事代行サービスを取材した際にも話題になったのだけれども、いざ家事代行サービスを利用しようと思っても、「掃除したい」と思った瞬間にピザ屋のように依頼して30分で掃除してくれるというわけにもいかないのが現状だ。Any+Timesは現在「都内を中心にサービスを展開しているので、特殊な依頼でもない限り1日以内に仕事依頼のマッチングが実現している」(同社)らしいのだけれど、プッシュ通知で指名依頼(一度頼んだことのあるサポーターズに家事を依頼すること)などが短時間で実現できるのではないかと期待する。
ちなみにエニタイムズでは3月2日に、エバンジェリストとしてジャーナリストの佐々木俊尚氏を招聘している。ただし同氏と手がけるプロジェクトの詳細はまだ発表されていない。そのほか、今後はパッケージプラン(月に何回か家事を依頼できるプラン)の展開も予定している。すでに法人向けのパッケージプランは2014年秋に発表しており、今後導入を進めるそうだ。
家事代行サービスは、CaSyの「CaSy」やブランニュウスタイルの「タスカジ」といったスタートアップだけでなく、リクルートホールディングスも子会社を通じて「casial」を提供するなど、新規参入も激しい領域となっている。