Y Combinator出身のFirebaseが昨年4月に同社のアプリケーションインフラストラクチャサービスを発表したときは、最初の一週間で4000名のデベロッパがサインアップし、そのしばらくあとには110万ドルの資金を調達した。その後は、協同ファウンダのJames Tamplinによると、さらにデベロッパ数が増え、また技術も改良された。同社は今日(米国時間2/13)から公開ベータに入り、関心のあるデベロッパは誰でもそのサービスにアクセスできるようになった。
Firebaseは、Envolveというチャットサービスからスタートした。昨年Tamplinが語ったところによると、むしろEnvolveのようなアプリケーションが使っているリアルタイムのインフラストラクチャを、多くのデベロッパたちが利用できるようにした方が、ビジネス機会が大きい、と彼は判断した。そうすればデベロッパは、サーバのことを心配したり、サーバ部分のコードを書いたりせずに、ものすごく短期間でアプリケーションを構築できる。
今Firebaseを利用しているデベロッパは14000人おり、彼らのアプリケーションに同時にアクセスしているユーザの数は最大で25万に達する。まったく新しいアプリケーションを構築するデベロッパもいるが、でもTamplinによれば、Firebaseは、KloutやTwitch.tvなど既存の企業が機能やサービスを新たに拡充するために利用するケースも多い。
今日から公開ベータを開始するのは、アップタイム99.9%という一つの節目に達したからだ。SSLをサポートするなど、セキュリティも良くなり、ほかのプラットホームやサービスとの統合も増えてきた。
今のインフラストラクチャはWebアプリケーション向けだが、Trigger.ioとの提携でモバイルの開発もサポートしている。Tamplinによれば、モバイルのサポートは今後なお一層充実させていくという。
“でも、ヴィジョンは最初と同じだ”、と彼は言う。“デベロッパたちが、「リアルタイムのバックエンドならここだ!」と言えるような、すばらしい開発体験を提供していくことだね”。