Superpeer(スーパーピアー)は、YouTubeのクリエイターや専門家が収益を得る新しい方法を提供する。米国時間3月11日、同社はプレシードファンドで200万ドル(約21億円)を調達したと発表した。このラウンドはEniac Venturesが主導し、Steven Schlafman(スティーブン・シュラフマン)氏、Ankur Nagpal(アンカー・ナグパル)氏、Julia Lipton(ジュリア・リプトン)氏、Patrick Finnegan(パトリック・フィネガン)氏、Justin De Guzman(ジャスティン・デ・グズマン)氏、Chris Lu(クリス・ルー)氏、Paul Yacoubian(ポール・ヤコビアン)氏、Cheryl Sew Hoy(シェリル・ソー・ホイ)氏などのエンジェル投資家も参加した。プロダクトを投稿して紹介するサイトのProduct Huntでも発表された。
絵の描き方やプログラミングなど何らかのトピックをビデオを見て学んでいたら、追加で質問したいことがいろいろ出てくるだろう。同じように、誰かのTwitterやブログを読んているときも、特定の話題についてもっと詳しく知りたいと思うことがある。
質問を1つか2つ、ツイートやコメントで送ることはできる。しかし相手が答えてくれたとしても、おそらく詳しくやり取りすることはできないだろう。「あなたの知恵を借りたいのですが」といってコーヒーを飲みながら話をするような場を設けることもできるかもしれないが、ことに相手が有名だったり忙しかったりする場合は、なかなかうまくいかない。
Superpeerでは、自分の知識をほかの人に共有したい専門家が、1対1のビデオ通話を使ってリモートでそれを実現できる。専門家は紹介ビデオをアップロードし、通話可能な時間と希望する料金も公開する。するとSuperpeerが予約、通話、支払いを処理する。予定は専門家のカレンダーと直接統合され、15%の手数料が上乗せされる。
YouTubeのクリエイターは、自分のビデオの最後にファンに向けて、詳しく知りたい人はSuperpeerのページを見るようにとメッセージを入れることができるだろう。経験豊かなデザイナー、エグゼクティブコーチ、プロダクトマネージャー、マーケティングやセースルの専門家、ベンチャーキャピタル、起業家などと話したければ、このリストからアクセスすることができる。
もちろん、どちらにとっても不安材料はある。専門家側にとっては、困った相手と話すことになるかもしれない。話を聞く側にとっては、料金を支払ったのに完全に時間の無駄になってしまうかもしれない。
この懸念の解決策として、共同創業者でCEOのDevrim Yasar(デブリム・ヤシャル)氏(共同プログラミングのスタートアップ、Kodingの創業者)は、ユーザーの採点システムを作り、また利用規約違反だと感じた通話について返金希望を受け付けると語った。この目的のために通話は録音され、48時間保存される。
Superpeerは2週間前にプライベートベータを開始した。ヤシャル氏は、すでに100人以上の専門家が登録したと述べた。
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(翻訳:Kaori Koyama)