専門性・希少性の高い有識者の知見を時間単位で提供する「エキスパートナレッジシェア」のArchesが1.8億円調達

専門知見を有する有識者を探し出し時間単位で知見提供を行う「エキスパートナレッジシェア」サービスをグローバルに展開するArches(アーチーズ)は12月16日、第三者割当増資により1億8000万円の資金調達を完了したことを発表した。引受先はユーザベース、博報堂DYベンチャーズ、グローブアドバイザーズベンチャーズ、ロッキングホース、ほかエンジェル投資家8名。

調達した資金により、ベトナムでさらに強固なエンジニアチームを組成、および各国で多国籍なプロフェッショナルチームを組成し、独自のリクルーティングシステムを強化する。また、世界各国の潜在顧客にサービスを同時展開するためセールス&マーケティングの強化、有識者知見を再利用できる形で蓄積し多くのユーザーに届けるプロダクトの開発にあてる。

エキスパートナレッジシェアとは、新領域進出や既存事業の課題解決のため特定の高度な業界知識を求めるクライアントに対し、適合する有識者を探し出しその知見へのアクセス機会を提供するサービス。同社は、ベトナムに有するエンジニアチームが開発した「エキスパートハント」テクノロジーによって、専門性・希少性の高い有識者を市場から的確に探し出しているという。インタビューアレンジやレポート作成を通じ、クライアントが求める知見を提供する。

Archesは、2019年5月に設立したスタートアップ。「Share knowledge, Empower Asia(知識の民主化を通じてアジアを活気づける)」をミッションに掲げ、ホーチミン、東京、シンガポール、上海、ウズベキスタンの5拠点でエキスパートナレッジシェアを展開。アジアにおいて5万人以上の有識者データベースを構築しているという。

同社は、エキスパートナレッジシェアは時代の主流になると考えているものの、有識者知見を提供する事業者は国内では数社のみ、アジアの新興国でも数える程度しか存在していないため、まだまだアクセスできる有識者の地域や業界が限定的であると位置付けているという。今後もデータベースに依存することなく、クライアントのニーズにあった有識者を市場から即時に探し出すエキスパートハントにより、有識者知見とクライアントをつなぐとしている。

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TechCrunch Japan

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