小柄な女のiPhone 6体験

[筆者:Leslie Hitchcock ]

最新流行のガジェットの慢性的ミーハーである私は、AppleがiPhone 6を発表するのを今か今かと待っていた。でもそれには、不安も伴っていた。新製品は何でも気になる方だが、私ならではの理由から、今度のiPhoneがこれまでよりも相当大きいのではないか、と心配した。私は、きゃしゃな体型で、身長は5フィート2インチしかない。私にとって世の中の電子製品は、どれも、でかすぎると感じるのだ。

パッケージを開けたとき、iPhone 6が自分の手よりも大きいことが分かって、落ち込んでしまった。はい、ここで、トロンボーンの悲しいメロディーを。

アプリケーションを切り替える基本的な操作がいきなり親指のヨガになってしまい、前には届いたボタンが、はるか彼方にある。前は簡単だったテキスティングが苦行になり、過大な集中力とバランス能力が要る。私の手の中で持て余しそうな電話機をなんとか我慢するためには、小指を、あまり器用でない安定装置として使わなければならない。私の、これ以上伸びない指でロックしようとして、握りがお留守になり、手から滑り落ちたときには、パニックが襲う。

頼りになる相棒iPhone 5を見捨ててニューモデルに換えてから、まだ一週間にもならないけど、iPhone 6さんに謝ってiPhone 5に戻ることさえ考えた。iPhone 6は、iPhone 5のときと違って、日に日に使う時間が少なくなる。5のときは、ボーイフレンドが私のデータプランの使いすぎを、心配していたぐらいだ。

サイズの大きな電子製品に苦しむのは、これが初めてではないが、でも、毎回アタマにくる。なぜ今のテクノロジは、誰もが使える大きさにせず、平均的な男性を基準にサイズを決めるのか? サイズはとても重要だが、でもそれは、あんたらが考えるような意味でではない。

Apple Watchや、そのほかのウェアラブルはどうか。私の手首にとって、Apple Watchは大きすぎて、Appleが期待する‘日常生活にシームレスに統合’にはならない。 Jawbone UPのバンドでさえ、骨格の小さい人にとっては、わずらわしい。そう感じるのは、 私だけではない

テクノロジが、その人の日常によく合う、その人によくなじんだファッションになるためには、これまでの、大きいことは良い(善い)ことだ路線を捨てる必要がある。Vogue Magazine(歴史の長い高級ファッション誌)でさえ、今のウェアラブルがモデルの腕の上で不格好にしか見えないことに、気づいていないのではないか。

では、何がソリューションか? 私なら、今のiPhone 6よりも薄くて小さいiPhone 6 Miniで我慢しよう。今でも薄いけど、女性の手の中でもっと楽に操作できる大きさであってほしい。新製品をすぐに欲しくなるミーハー根性を抑制して、事前によく検討する、というオプションもあるけど、それは私には無理。

Appleに尋ねられたわけではないが、私の夢見るiPhoneとは、3Gのなで肩フレーム+5Sの軽さと画面解像度+4のコンパクトなサイズだ。それを作ってくれるまでは、iPhone 6を愛せるよう努力し、ついに大好きになり、2年後に8を買ってまた激しく文句を言うだろう。

画像出典: Business Insider; Twitterの @ajs, @hblodget, @preetbanerjee経由。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。