Dartmouth(ダートマス大学)はこのほど、工学部の卒業生が男性より女性の方が多い、という初めてのアメリカの研究大学になった。
American Society for Engineering Education(AASE)(全米工学教育協会)によると、近年では工学部に進学する女性が年々増えている。そしてDartmouthのエンジニアリングスクールでは2015年にクラスの37%が女性だったが、今年は54%と急増した。これは、全国平均を34%上回っている。
Dartmouthの学風が学生たちを技術や応用科学に誘うのだが、しかし工学部学部長のJoseph Helbleによると、この劇的な増加の原因は、工学部の低学年で学生たちに(工学に偏重しない)多様な学科を提供しているからだけでなく、学内で“さまざまな多様なロールモデルの人びとを育てている”ことにある。人材が多様なため、女性の学生は工学部でも優秀なメンターに出会うことができ、工学方面のキャリアに積極的に進む気持ちになれるのだ、という。
Helbleはこう語る: “当学を志望する学生は年々増えている。とくに女性が増えている。それは学生たちに、工学を利用して現実世界の問題を解決するよう、仕向けているからだ。彼女らは、自分たちの創造力や工学の技能で世界が実際に変わることを、短期間で理解し習得する”。
Dartmouthの工学部の女性の学生には、多くのユニークなプロジェクトが課せられる。たとえば、医療機器の改良、スマートフォンの技術、フットボールの試合で脳震盪になる機会を減らす新しい方法、など。