所有型消費の無駄を追放するByeBuyでは、新しいテクノロジ製品をちょっとだけ使ってみることができる

ByeBuy team: Florian Hofer(技術担当), Behrad Mirashar(プロダクト担当), Michael Cassau(CEO), Simon Wiedemann(数学/アルゴリズム担当)

ByeBuyのチーム: Florian Hofer(技術担当), Behrad Mirashar(プロダクト担当), Michael Cassau(CEO), Simon Wiedemann(数学/アルゴリズム担当)

共有経済の時代だから、その中には共有消費もあるべきだ、と言うのなら、そうあるべき製品の代表が最新のガジェット類だ。それによって少なくとも、ごみ処理場のごみの山を小さくし、昨年Best Buyで買ったテクノロジ製品のリサイクルに、苦労することもなくなるだろう。

Speedcampが投資しているドイツのByeBuyは、ガジェットの消費に、購入ではなく使用料方式を導入しようとしている。ユーザは最新のテクノロジ製品を“所有する”のではなくて、必要なときに使うだけだ。

これまでGoldman SachsやRocket Internetで仕事をしたCEOのMichael Cassauによると、“これまでの単純な消費は古くなりつつあるし、とくに最新のテクノロジ製品では使用料方式を導入すべきだ”、という。

“どんなものでも、時間制のアイテムですら、売る、と、買う、の単純なパターンしかない。それは単に、われわれがほかのもっと良いやり方を知らないからだ。売らねば買わねばという古い思い込みに挑戦して、もっと違う、もっと軽い、意思とその表現形式を見つけるべきだ。ByeBuyは、そのために作った。それは簡単迅速な時間制の消費形式で、消費者のニーズ(買う決断はまだないが、ちょっと使ってみたい)にぴったり合っているはずだ”。

今や、車に乗りたくても、音楽を聴きたくても、それらを必ずしもいちいち“所有する”時代ではない。目的地までフライトして、そこからレンタカーを使い、音楽ストリーミングを聴きながら走る。そのほかのテクノロジ製品もそのすべてが、こんなモデルであってもおかしくない。“ちょっとだけ使ってみる、というモデルなら、購入や所有に伴う金銭的コストや心理的コストをずっと軽くすることができる”、とCassauは語る。

最初の展開はドイツとイギリスのみ。提供製品はXbox One(月額39.90ポンド)とApple Watch(34.90ポンド)と、ParrotのドローンBebop(79.90ポンド)だ。前金も契約の縛りもない。

まったく新しい消費形式だから、競合他社はまだない。でも、消費者がもう要らなくなったテクノロジ製品を毎日大量に投げ込んでいるオークションサイトeBayは、“安く試せる消費”のライバルになるかもしれない。“押入れに放り込んであるもう要らない製品も、とっても多いからね”、と、無駄の多い所有型消費をCassauは批判するのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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