電動スケートボードは効率が悪いし楽しくない、という説には誰も反論しない。最新の電動スケートボードであるBoosted BoardやInBoard M1は、手持ちのコントローラーがBluetoothでボードと通信することによって運転する。でもロサンゼルス生まれのZBoardはコントローラーを廃し、ボード本体のセンサーと足の裏の圧力で操作する。
2年前に本誌TechCrunchはZBoardを取り上げ、当時の製品V1に試乗した。走行距離が長いのには感心したが、足でコントロールするアクセルは安定性が悪くて、都市部で乗るのは厳しい、と感じた。
先週のCESには、そのボードのバージョン2であるZBoard 2が出ていた。機種が2種類あって、Blueは走行距離16マイル最高速20MPHで1299ドル、Pearlは24マイル20MPHで1499ドルだ。
どちらもモーターはベルトドライブ、ヘッドライトとテールライトが組み込まれている。もちろん、二つの感圧パッドによって足の動きを感知し、前進と後進をコントロールする。
最初のうち、このボードのコントロールに慣れるのに手間取る。手持ちのコントローラータイプを使っていた人は、とくにそう感じるだろう。でも、20分ぐらい乗ればかなり慣れてくる。数週間も乗れば、一心同体となるだろう。ペダル方式のコントローラーは手持ちBluetooth方式と比べて精度が高くないが、乗り慣れるとむしろ、こっちの方が自然、と感じる。手で持つコントローラーを廃したことによって、ああ今ぼくは(ふつうの)スケボーに乗ってるなぁ、いい気分だなぁ、という感触を味わえる。
手持ちコントローラーがないと、コントローラーとボードの接続が失われる瞬間がない。手持ちタイプでは、めったにないけど、ときとしてそんな瞬間がある。それに、もうひとつ別のデバイスを充電する、という面倒もない。
電動スケボーに乗りたいけど、コントローラーを手で持つやつはいやだ、と思っていた方には、こいつはぴったりだ。CESでぼくらが試乗したときの様子が、上のビデオに写っている。