サムスンのGalaxy FoldとファーウェイのMate Xが、まったく異なる理由で宙ぶらりん状態にある中、パソコンメーカーは独自の折り畳みディスプレイを世に出すチャンスを伺っている。もちろん折り畳みディスプレイが有効な技術である限り、ハードウェアメーカーがあらゆるフォームファクターを試してみるのは当然のことだ。先週だけで主要企業2社が、PCでの利用計画を発表した。
Lenovo(レノボ)は先週ThinkPad X1のプロトタイプを披露した。同社はコンバーチブル機の実験では定評があり、折り畳みディスプレイを採用すればタブレットとPCの境界線がさらに曖昧になる。この技術によって大きい画面をコンパクトなフォームファクターに収めることができる。この13.3インチ画面も半分に折りたたむことによって、持ち歩きがずっと楽になる。
プロトタイプは洗練された外見で、ノートパソコンの世界では折り畳むフォームファクターはすでに標準的だ。しかし、レノボの過去の2画面デバイスには触覚式キーボードがなく、消費者を従来型ノートパソコンから移行させるうえで最大のネックになっている。それはSenselなどの企業が提供しているオーバーレイシートである程度解消されるかもしれない。
Dell(デル)も、似たようなフォームファクターを実験中であることを最近Gizmodoに伝えた。何ら驚きではない。少なくともネットブックに価値を認めているメーカーであれば、今このコンセプトをあれこれ検討しているはずだ。
これらに加えて、折り畳みスマートフォンが現在悩まされているトラブルが事態を複雑化している。ただ、その理由は必ずしも予測されたものではなかった。サムスンは、複数のレビュワーがテスト機で問題に遭遇して以来、Galaxy Foldの発売を無期延期している。
それについては正式な発表を待っているところだ。一方ファーウェイは、トランプ政権が同社をブラックリストに入れたことで急成長に水を差され将来を不安視されている。
いずれも折り畳みコンセプトの直接の問題ではないが、サムスンの機種は現実世界でのテストができていなかった。それらを踏まえると、消費者需要についてはまだ結論がでていないと言うべきだろうが、価格を含め数多くの重大問題はPCカテゴリーにも引き継がれる可能性がたかい。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )