拡張現実を販売に利用するD2C家具のTylkoがPitangoとEvliが率いるシリーズCラウンドで約28億円調達

拡張現実(AR)を販売手法の一部として採用するポーランドのスタートアップ新興家具メーカーであるTylkoは、TDJ PitangoとExperior Venture Fundに続き、イスラエルのPitango GrowthとフィンランドのEvli Growth PartnersがリードするシリーズCの投資ラウンドで2200万ユーロ(約28億円)を調達した。さらにHermann Miller(ハーマン・ミラー)の元CEOであるBrian Walker(ブライン・ウォーカー)氏と、米国のMasterClassのCOOであるMark Williamson氏(マーク・ウィリアムソン)氏が新たな投資家として加わっている。Tylkoは2015年の設立以来、現在までに合計3300万ユーロ(約43億円)を調達している。

Tylkoは現在、140人のチームを倍以上に増やすとともに、新たな市場でのローンチを計画しており、現在の限定されているポートフォリオを拡大する予定だ。

Tylkoは、消費者向け家具市場をある程度開拓したmade.comと似ている。Madeと同じく、Tylkoの背後にあるアイデアは、消費者による直接の「オンデマンド設計」 である。同社によるとパンデミックの最中、人々が家に閉じこもってオンラインで注文をしていた時期により、2020年の売上高は前年比で132%増加したという。

Tylkoの共同創業者かつ共同CEOであるJacek Majewski(ヤツェク・マジェフスキー)氏は、声明の中で次のようにコメントしている。「Tylkoのビジョンは、完璧なデザイン、高品質で持続可能な製品を作るために、ユーザーエクスペリエンスを第一に考えることです。この巨大な産業に持続可能性をもたらすためには、証明書ではなくその機能によって顧客を獲得できるような、非常に魅力的な製品を作る必要があると考えています」。

Tylkoによると、同社の家具は 「パラメトリックデザイン」 をベースにしており、それぞれのアイテムは非常に個性的だ。Tylkoのプラットフォームは、生産パートナーのための製造プロセスを自動化している。

Evli Growth PartnersのグロースパートナーであるMikko Kuitunen(ミッコ・クイトゥネン)氏は「私たちはTylkoの並外れた成長と、家具市場のリーダーとして会社を拡張する能力に感銘を受けています。Tylkoの強力なインパクト主導のビジョンとオーダーメイドのビジネスモデルは、市場をより持続可能なソリューションへと移行させます」。と付け加えた。

Pitango Venture CapitalのGeneral Managing Partner&Co-FounderであるRami Kalish(ラミ・ケイリッシュ)氏は、「Tylkoは家具業界を破壊する大きなビジョンを持っています」 とコメントした。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Tylko家具AR

画像クレジット:Tylko

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(文:Mike Butcher、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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