Apple(アップル)による最近の社会奉仕事業の中に、Impact Acceleratorがある。ほぼ1年前に立ち上げた取り組みで、持続可能性や気候変動の問題に取り組んでいるマイノリティが経営する小規模企業を見つけて支援する。現在、その事業には最初の15社の参加企業があり、米国中から集まって3カ月のプログラムをこなし、Appleとの契約を得る。
Impact Acceleratorは同社の、1億ドル(約110億円)を投じた人種的平等と正義のための計画の一環だ。この計画はいくつかの努力目標からなり、既存の事業に資金を直接投じるものもあれば、有色人種が経営するベンチャー企業へお金が行くものもある。とにかく、Initiativeのチームが良いと考えた投資が対象だ。
これらの企業は、3カ月のバーチャルプログラムに参加する。Appleの発表にその詳細はないが、その後、Appleのカーボンニュートラルなサプライチェーンという目標のための、サプライヤーになる機会が得られる。
Appleが作成した15社のプロフィールはこのリストに載っているが、特に私の目についたのは次の5社だ。
- Volt Energy Utility (共同創業者:Gilbert Campbell III): 恵まれてないコミュニティのための電力会社並の規模のソーラープロジェクト。
- Bench-Tek (創業者:Maria Castellon): 環境フレンドリーな素材を使ったラボベンチ(実験台)。
- Vericool(創業者:Darrell Jobe): 発泡スチロールの持続可能バージョンなど各種包装資材を作り、元服役者たちの職場とする。
- Oceti Sakowin Power Authority (会長:Lyle Jack): 6人のスー族によるNGOで、中西部の保留地に再生可能エネルギーを供給する。
- Mosaic Global Transportation(創業者:Maurice H. Brewster):企業の従業員用や各種イベント用にEVだけによるシャトル隊を提供する。
Appleの環境・政策・社会イニシアティブ担当バイスプレジデントであるLisa Jackson(リサ・ジャクソン)氏は発表声明で次のように述べている。「私たちが現在、提携している企業は、明日の多様で革新的な業界のリーダーになるところです。この方たちが作り出す変化がさざなみのように広がり、伝わり、気候変動がもたらした緊急的な危機に、世界中のコミュニティが対応できるようになるでしょう」。
関連記事
・アップルは製品とサプライチェーンを含む事業全体を2030年までにカーボンニュートラルにすると発表
・アップルが104億円を投じる「人種の公平性と正義のためのイニシアチブ」関連の新たな取り組みを発表
カテゴリー:EnviroTech
タグ:Apple、持続可能性、気候変動、カーボンニュートラル
画像クレジット:Apple
[原文へ]
(文:Devin Coldewey、翻訳:Hiroshi Iwatani)