授乳室検索アプリやスマート授乳室を展開するTrimが7000万円の資金調達、全国展開を促進

授乳室・オムツ交換台検索アプリ「ベビ★マ」、設置型授乳室「mamaro」など育児関連のサービス開発を行っているTrimは3月23日、ホープ、かんしん未来ファンド、横浜キャピタルを引受先とした第三者割当増資により、総額約7000万円の資金調達を実施したことを明らかにした。ホープとは包括的業務提携契約も締結しており、同社と協力して事業の全国展開を進めていく。

Trimは育児中の母親を主なターゲットとした、2つのサービスを手がけているスタートアップ。1つが授乳室やオムツ交換台の検索アプリのベビ★マ、もう1つが授乳や離乳食、おむつ交換などの際に利用できる設置型の施設のmamaroだ。

ベビ★マには授乳室やおむつ替え施設を中心に、子連れで入れるカフェやレストランなど約6万施設が掲載。マップに加え写真や使った人のレビューも見ることができるアプリだ。日本国内だけでなく世界27カ国の情報も掲載している。

もう1つのmamaroはアプリやウェブサービスではなく、乳幼児をケアするために使用する”リアルな”施設。従来の施設との違いは、IoT時代の「スマートな授乳施設」である点だろう。

具体的には、体温によって識別できるセンサーを設置し不正利用の予防や利用状況の把握を行ったり、ベビ★マと連携して設置場所検索や事前の使用予約、授乳室の鍵の開閉機能を実装していく予定で、より使いやすい授乳施設を目指していくという。他にも室内のモニターで子育て系コンテンツを配信したり、サンプリング提供や紙おむつ等消耗品の販売なども計画している。

今回Trimが業務提携契約を締結したホープは、福岡に本拠地を構え自治体向けに複数のサービスを展開している企業。幅広い自治体とリレーションを持つ同社とタッグを組むことで、mamaro、ベビ★マの全国展開を促進し、子育て環境をより豊かにするインフラ作りに励んでいくとしている。

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TechCrunch Japan

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