911[日本なら119番]に電話したとき、対応した通信指令員が知っておくべき病歴をあなたはわかっているだろうか? 薬剤アレルギーや、現在服用している薬などだ。
iPhoneとApple Watchは、この情報を自動的に指令員に送れるようになる(本人が選択した場合)。
ユーザーがこの機能を有効にした状態で911を呼ぶと、Appleは指令センターの位置を確認して、 “Enhanced Emergency Data”(拡張緊急データ)に対応しているかどうかを調べる。これはAppleが数年前に開発したサービスで、救急センターに発信者の場所を伝えるしくみだ。対応していれば、ユーザーのメディカルID情報(ヘルスケアアプリで設定する)が救急サービスに通知される。
このしくみはApple Watchの転倒検出機能とも連動していて、ユーザーが転倒して動けないことを検出すると自動的に911を呼び出す。
新機能は今日(米国時間5/6)午前に公開されたiOS 13.5ベータに導入され、Appleは「数週間以内」に一般公開されると言っている。
これはきわめて理にかなった機能であり、まず間違いなく命を救うだろう。人は911に電話したときに冷静でいることはめったになく、ほとんどの人は意識を失いかけているときに、「ところで私は[薬剤の名前]にアレルギーがあります」と言おうなどとは考えない。しかしそれは、指令員が知るべきことなのだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )