数千人規模の仮想イベントをVRで―clusterが5000万円をSkyland Venturesなどから調達

cluster

VRを使って多地点から参加できる仮想的なイベント開催のプラットフォーム「cluster.」の開発・運営を行うクラスターがSkyland Ventures、East Venturesおよび個人投資家から総額5000万円の資金調達をしたと発表した。資金調達と同時に旧社名のFictboxからクラスター株式会社へと社名変更することも発表している。

clusterについては以前、IBM BlueHubのデモデイでの様子をお伝えしたことがあるけど、以下の動画ようなイベントが行える。主催者は場所の確保やコストがネックでイベントが開催できないようなケースでclusterが利用できる。

VRヘッドギアを装着して仮想のイベント空間にアバターとして「入る」ことで、参加者同士が交流できる。VRであればデバイスは選ばない。イベントとしては発表者がいて聴衆がいるというスタイルのもの。バーチャルな世界の中で巨大画面をみんなで見ているというような状態だ。クラスターではこれまでに2度ほどスライドを見せながらライトニングトークを行うイベントを行っている。クラスターでは同時接続数が1000程度でも重くならないといい、これはサーバー実装技術やIoT向けプロトコルの普及などが背景にある。

加藤直人CEOに以前、話を聞いたときには、大手出版社や芸能プロ、映像制作やゲーム制作会社からの問い合わせが増えていて、B2Bでのマネタイズはある程度見えているようだ。アイデアとしても、決済機能やイベント会場のカスタマイズ機能、ブースでの物販機能など法人向けニーズはいろいろある。今回の資金調達で加藤CEOは採用を本格して開発体制を強化していくとしている。

ちなみに類似サービスとして、ソーシャルなVRをうたうAltspaceVRというのが最近でてきたし、エンタープライズ市場だとOn24のような仮想イベントサービスというのがある。

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TechCrunch Japan

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