人工知能のアルゴリズムの性能をソフトウェアではなくハードウェアで上げようとする、サンディエゴのNervana Systemsが、Ali/Hadi Partovi、Y CombinatorのSam AltmanとGeoff Ralston、Scott Banister、そしてAllen & Co.から60万ドルの資金を調達した。
そのほかの投資家は、Owen Van Natta、Eric Baker、Googleの古参Farzad Khosrowshahi、ExpediaのCEO Dara Khosrowshahi、DropboxのVP Aditya AgrawalとRuchi Sanghvi、そしてSV Angelだ。
同社は、Googleが買収したDeep MindやVicariousのようにソフトウェアではなく、機械学習アルゴリズムの高効率化に特化したハードウェアを開発している。
“アルゴリズムはあるし、それらはどんどん良くなってる”、とNervanaのファウンダで計算神経科学者のNaveen Raoは言う。“でも、ハードウェアの性能がそれに対応していない。今のハードウェアはむしろ、ボトルネックになってる”。
RaoはかつてSun Microsystemsで、UltraSparcプロセッサの開発に関わり、その後数社を経てQualcommに入った。Qualcommでの彼は、ニューロモーフィック(neuromorphic, 神経形状成形)の研究グループに加わり、人工神経計算(artificial neural computation)の研究を行った。
人間の脳の研究から高度な人工知能のアルゴリズムが導かれ、膨大な量のデータ集合を操作できるようになった。Raoによると、深層学習(deep learning)は、Netflixのデータからリコメンデーションを作り出したり、薬物の複雑な相互作用のモデルを作るなど、さまざまな問題に適用できる。〔参考: (1)、(2)。〕
そしてそんなアルゴリズムのための汎用CPUを作ろうとしているのが、Nervana だ。それは単純にいうと、データの移動量が極少ですむようなパラレル(parallel, 並列処理)プロセッサだ。
“非常に高いパフォーマンスを小電力で達成することが目標だ”、とRaoは言う。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))