新MacBook Pro登場―ミニスクリーンはTouch Barだった

2016-10-28-appleevent-macbookpro

われわれは新しいMacBook Proを待ちこがれていた。AppleがMacebookのハイエンド・モデルを全面的にリニューアルしたのはなんと4年も前になる。その4年の間に、いってみれば製品のヒンジにはガタが来て、ディスプレイの魅力も薄れてきていた。

2012年以來の長い4年間だったが、ついに新モデルが発表されるときとなった。さきほど(米国時間10/27)、クパティーノのApple本社で開催された招待オンリーのイベントでティム・クックがステージに立ち、このところAppleが開発に全力を挙げてきた製品を紹介した。

最初のノートパソコン(PowerBook)から25周年を迎えた後、Appleの最初のメジャー・リリースとなるのがこのMacbook Proだ。セールスポイントは、リーク情報のとおり、キーボードとディスプレイの間に設置されたリボン状のミニスクリーンだった。

emoji2

Appleは新しいミニスクリーンをTouch Barと名付けた(Magic ToolBarファンには申し訳ない)、 新しいミニRetinaディスプレイは現行のファンクションキー列を代替する。ミニ・マルチタッチ・スクリーンはタップだけでなくジェスチャーをサポートし、多様な機能を備える。ユーザーが立ち上げているアプリや現に実行している操作に応じてこのスクリーンは入力候補、利用可能なツールなどを表示できる。

Appleはいくつかのセットでミニスクリーンの多機能性をデモした(当面ミニスクリーンのサポートはApple自身のソフトが主となっているようだ)。たとえば写真アプリを開くと、クロップ、傾き修正など多数のツールが表示される。ビデオ編集の場合は、タイムスケールが表示され、左右にスワイプすることで編集点を前後に動かせる。

新Macebook ProにはもちろんSiriがビルトインされているもようだ。Appleの誇るフレンドリーなAIアシスタントを呼び出すボタンが標準で表示される。またiPhoneと違って、ヘッドフォン・ジャックがちゃんと1個装備されている(安心していただきたい)のと同様、ファンクションキーの機能も完全に削除されたわけではない。ミニスクリーンにファンクションキー列を表示するボタンも用意されている。

ユーザーは簡単にミニスクリーンをカスタマイズできる。画面の下部からポップアップする通知センター的な画面に各種の機能が表示され、ユーザーは必要な機能を選んでミニスクリーンに登録できる。ミニスクリーン右端にはTouchIDセンサーが設けられ、Appleの新しいT1チップがセキュリティーを守る。

Appleによれば、今回の製品はProとして最薄、最軽量だという。17インチ・モデルでも厚さはわずか14.9mmだ。15インチ・モデルは4ポンド(1.8kg)で、最小の13インチ・モデルは3.5ポンド(1.6kg)だ。

長い待ち時間を反映してハードウェアは全般的に強化されている。15インチ版のディスプレイは現行製品に比べて輝度、コントラストとも67%アップし、彩度も4分の1向上しているという。スピーカーもまた改良された。

CPUはIntel Core i5またはi7で、Appleによれば、新しい冷却システムのおかげで、騒音、過熱とも軽減されたという(現行製品ではこの問題がしきりに指摘されていた)。またグラフィックスのパフォーマンス改良され、スピードが130%速くなった(これも15インチ版)。

さらに取材中…



[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。