海外旅行は楽しいが、帰国する時に余った外貨の小銭をなんとかできないかと思ったことはないだろうか。硬貨は銀行で両替できないため、空港の募金箱に入れるか、次の海外旅行まで取っておいている人がほとんどではないかと思う。Pocket Change(ポケットチェンジ)はこの課題を解決するため、外貨を電子マネーやギフト券と交換できるサービスを開発している。ポケットチェンジは本日、この外貨を交換する専用キオスク端末を、2017年2月20日より羽田空港国際線ターミナルに設置したことを発表した。
ポケットチェンジの専用端末ではタッチパネルで外貨の交換先を選択し、余った硬貨と紙幣を投入するだけでギフト券などに交換可能だ。楽天Edyなどの非接触ICカード型電子マネーの場合は、ICカードをかざしてチャージできる。
ポケットチェンジは日本人旅行者だけでなく、訪日外国人旅行客も利用できるサービスだ。そのため交換先は海外のWeChat(微信)やViberなどにも対応している。ユニセフなどの団体に寄付をすることもでき、交換先サービスは全部で15種類以上ある。現在対応している通貨は、米ドル、ユーロ、中国元、韓国ウォン、日本円だ。
ポケットチェンジは2015年12月に創業し、2016年6月より楽天の本社や空港関連施設など複数箇所で端末を設置している。今回、羽田空港国際線ターミナルに端末を設置するにあたり、端末の使いやすさの向上とともに、対応通貨や交換先サービス、言語の拡充を進めた。今後は、国内外の主要空港や空港駅などでも端末を設置し、サービスを提供していく予定だ。
海外ではニューヨーク発のTravelersBoxなどが同様のサービスを提供している。このようなサービスが広まれば、海外旅行で使い切らなかった小銭が家で眠ったままになるという問題はなくなりそうだ。私も次回海外旅行に行く際には、自宅にある外貨を空港に持って行って、搭乗時間までのコーヒー代にでもしようかと思う。