日本でも人気のしっぽクッションことPetit Qooboが12月にクラウドファンディングで米国リリース

パンデミックの間に自動化やロボット工学に関する関心の高まったことについては、多くの記事が書いてきた(未訳記事)。これらの議論のほとんどは物流、配送、食品の準備などを中心に展開される傾向がある。しかしながらその一方で、コンパニオンシップに関する説得力のある議論もある。だからこそ、クラウドファンディングに登場する「Petit Qoobo(しっぽクッション)」は最高のタイミングにプロジェクトが開始されることになる。

画像クレジット:ユカイ工学

より小さくて持ち運びしやすいこの風変わりなしっぽクッションは、日本でのキャンペーンが成功し12万5000ドル(約1300万円)の支援を得た後、7月30日にIndiegogo経由で米国で発売される。今回、ユカイ工学はさらに5万ドル(約520万円)の資金調達を目指している。価格は60ドル(約6300円)から80ドル(約8400円)の間で、支援プランにより変わる。12月には出荷が開始される予定で、アレルギーを起こしやすい動物を愛する人たちには、魅力的なクリスマスプレゼントとなるだろう。

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「日本でのクラウドファンディングの成功は、人々が感情的な安らぎを求めてロボットを利用するようになってきていること、そしてロボットを生活の中に取り入れることがいかに普通になってきているかを示している」と、ユカイ工学のCEOこと青木俊介氏は述べている。「人々はこの新しい人間とロボットの関係を、自己隔離の期間に受け入れているようだ」。

しっぽクッションの最新バージョンには、撫でるための標準的な揺れるしっぽが含まれている。また声や音に反応して、微妙な心拍の感覚を提供する。日本では高齢化の影響もあり、ロボットコンパニオンはしばらく前からブームになっている。またソーシャルディスタンスの確保による孤立感が長く続くことも、ロボットコンパニオンの普及を後押ししているといえるだろう。

ユカイ工学によると、オリジナルのしっぽクッションの売上高は2019年同期比で30~40%増加しているという。製品は数年前から存在しているため、ソーシャルディスタンスがもたらす強烈な孤立感が新たな関心の原動力となっている可能性は十分にありそうだ。

画像クレジット:ユカイ工学

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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