日本のメッセージング企業LINEは、Android用のランチャーアプリをリリースしたあとも、新しいアプリやサービスの発表が依然として活発だ。
ランチャーアプリはAndroidデバイスを集中管理し、ユーザはそれにより、自分のデバイスのルック&フィールや使い方をカスタマイズできる。とくに有名なのが、FacebookのそういうアプリとLINEだ。LINEの運営企業はCamp MobileからLINEに改名され、LINEアプリ本体は新しい機能でアップデートされた。たとえばユーザは自分の壁紙の上にステッカーを貼り、また外見やアプリのアイコンをエディットできる。またウィジェットのショートカットやユーティリティアプリ、それに検索機能の統合がある。
LINEのランチャーはそのほか、ユーザがダウンロードするアプリをリコメンドしたり、LINEの基本機能であるチャットにパワーアップした通知を導入したりした。ランチャーとチャットとの統合はまだ本格的でないようだが、将来のアップデートでは互いにさらに最適化されるだろう。
同社は最近の決算内容が良くなかったため再び、上場を遅らせたと報じられているが、新しいアプリのリリースは活発で、最近では位置共有アプリやキーボードアプリ、そしてグループ呼び出しアプリサービス本体から切り離すなどにより、新規ユーザの獲得に努めている。
Android用のランチャーアプリは、メッセージングアプリのユーザを増やすだけでなく、アクティブユーザをさらにアクティブにするだろう。LINEは、アクティブユーザの半分が日本、台湾、タイの三カ国だ。
LINEは最初、グローバルなメッセージングアプリを目指していたが、西欧世界であまり芽が出なかったため、最近はターゲットをアジアに絞っている。また今後は、単なるメッセージング企業ではなくライフスタイルプラットホームになる意向があり、そのために、オンラインからオフラインへと顧客を誘うサービスや独自の音楽アプリ、タクシーアプリ、それにLINEのチャットアプリと連携する支払決済サービスなどにも投資していくための、ファンドを準備している。