日本最大、TechCrunch Tokyo 2017スタートアップバトル登壇企業を募集開始

TechCrunch Japanは11月16、17日に、東京の渋谷ヒカリエで「TechCrunch Tokyo 2017」を開催する。毎年ヒカリエの大ホール会場で立ち見が出るほどの盛り上がりを見せる目玉企画「スタートアップバトル」(以下、バトル)は、もちろん今年もある。参加企業の募集をスタートしたのでお知らせしたい。

渋谷ヒカリエの大ホールはいつも立ち見がでる満席だ

優勝チームには100万円の賞金、そのほか多くのスポンサー賞がある

バトルを簡単に説明すると、スタートアップが今年ローンチしたプロダクトと事業プランをプレゼンで競い合うというもの。バトル登壇の場でローンチを発表してもらうスタートアップも大いに歓迎している。

応募条件は下記2点:
・未ローンチまたは2016年10月以降にローンチしたデモが可能なプロダクトを持つスタートアップ企業であること。
・創業年数3年未満(2014年10月以降に創業)で上場企業の子会社でないこと。

例年100社を超えるスタートアップからの応募がある。書類審査に通過した20社がイベント初日に行われるファーストラウンドに進出してプロダクトを競い合う。ここから勝ち上がった6社が2日目のファイナルラウンドに進出して、優勝を1社決定する。優勝チームには賞金100万円を贈呈する。ほかにスポンサー賞も多数ある。

翻訳の問題から日本では「バトル」と言っているが、米国の本家TechCrunchでの元々の名称は「バトルフィールド」(戦場)だ。ステージ上で起業家たちが投資家を中心とした審査員からの厳しい質問をさばき、いかに注目と資金を集めるかを競うというニュアンスが込められているからだ。

日本ではそこまで激しいものではないものの、去年からはステージ上に審査員の方々に登壇いただいて質疑をしていただいくようにしている。審査員はVCやネット企業の経営者、エンジェル投資家などからなる。

ステージ上では審査員からの質問に起業家が答える

起業家たちは当日に向けてプレゼンとビジネスプラン、デモに磨きをかけてのぞむ

スタートアップの本質の1つは「社会課題の解決」。聴衆にビジョンを語る起業家たちは真剣そのもの

多くのビジネスモデルを見てきた投資家たちが、実際に投資判断をするのと同じくらいの真剣さで質問を投げ、起業家が応じる。一般的に言うと、起業家というのは特定の事業ドメインや技術について、ものすごく幅広い知識と深い洞察を持っている。一方、投資家は広く俯瞰した視点と過去の経験・知見から汎化したパターンの鑑識眼を持っている。だから、そのやり取り自体が学びの多いセッションだ。起業志望の人はもちろん、大企業で新規事業を探している人にとって、テックビジネスの最前線を学べる絶好の機会でもあると思う。学生であれば、新しく事業を作るとはどういうことか、いかに難しいことなのかということも分かることと思う。

例えば、昨年優勝した「小児科オンライン」のピッチと質疑は以下のとおりだ。

アテンションを集める絶好の機会

さて、バトル応募企業には特典もある。まずは書類審査を通過してバトルに出場した全チームには、会場の展示ブースを無償で提供する。惜しくもバトル出場を逃したチームの中でも、同様の特典を用意する予定だ。

スタートアップバトルの応募締め切りは9月30日23時59分。迷っているなら、仮登録でメールアドレスだけでも登録しておいて頂ければと思う。われわれの方から1カ月前に本登録を促すお知らせをお送りさせていただく。

本登録フォームは、こちら。

仮登録フォーム、こちら。

スタートアップ企業の成功に必要なものは、いろいろある。起業家としてのビジョンや志、巻き込み力、それを起点とした説得力のあるプロダクトと市場の狙い。狙いを決めて、やりきるだけのチーム力。

それから、仲間や支援を増やすという意味では資金やアテンションも必要だ。そのアテンションを得る方法としてのイベント登壇、そしてそこでの優勝というのは非常に効果が高いものだ。イベント登壇は資金調達や顧客・提携先獲得、メディア取材へと繋げる「デビュー戦」の場とも言える。過去のTechCrunch Tokyoスタートアップバトル登壇企業の資金調達総額は300億円を超えている。観客数だけでなく、この意味でもメディア主催で日本最大のスタートアップのピッチコンテストとなっている。スタートアップ企業のコアにいる起業家や投資家に加えて、大手有力企業のアライアンス担当者や事業開発部門の人々も数多く見に来ているのが、ほかのスタートアップ関連イベントとの違いの1つになっている。

今年も多くの出会いや気付きが生まれることを願いつつ、着々とステージを用意中だ。走り出したばかりのスタートアップ企業・起業家の皆さまからの、ご応募をTechCrunch Japanスタッフ一同、心からお待ちしています!

おっと、スタートアップバトルへの登壇ではなく、一般参加者向けのチケット販売も開始しているので合わせてお知らせしておきたい。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。