昆虫食通販のバグズファームが食用昆虫食原料を飲食関連事業者向けに無料サンプル提供

昆虫食通販のバグズファームが食用昆虫食原料を飲食関連事業者向けに無料サンプル提供

世界の昆虫食を販売する通販サイト「バグズファーム」運営のアールオーエヌは10月15日、昆虫食に興味・関心がある企業や飲食関連事業者向けに食用昆虫原料(ヨーロッパイエコオロギパウダー)のサンプルを無償提供すると発表した。食品メーカー、飲食店、食品関連企業の昆虫食商品の開発促進をサポートする。

ヨーロッパイエコオロギ(学名: Acheta Domesticus)は、別名ハウスクリケットとも呼ばれ、養殖コオロギでは昆虫食業界で一番養殖量が多く世界の昆虫食メーカーがもっとも使用している原料。欧米では、小麦粉の一部代替や次世代の食糧源として、パンやパスタ、スナック、エナジーバーなどの原料として採用されている。

食用昆虫原料の無料サンプル申込方法は、専用フォームから送り先を入力するだけ。希望の食品メーカー、飲食店、食品関連企業には、開発のサポート、商品企画なども提案するとしている。

昆虫食通販のバグズファームが食用昆虫食原料を飲食関連事業者向けに無料サンプル提供

食用昆虫原料は、環境負荷が低い地球に優しい食材、将来のタンパク源のひとつとして注目され、昆虫食市場が世界規模で広がりつつある。従来の家畜に変わる新食材として、欧米ではスタートアップ企業が立ち上がり、養殖技術・食品開発・機能成分の研究が行われている。

日本は、古来から昆虫食の文化があり、豊富な調理方法や高い食品加工技術、取り扱える食用昆虫の多さも含め欧米の企業に比べノウハウを蓄積しやすい有利なポジションにあるとしている。

食品関連の企業にまずは昆虫食に触れてもらう第1歩として、香りを嗅いだり味見をしたりなど、食用昆虫を食材のひとつとして身近に感じてもらうため、バグズファームは食用昆虫原料を提供することにしたという。
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カテゴリー: フードテック
タグ: 昆虫食日本

投稿者:

TechCrunch Japan

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