映画「ターミネーター」のように、破壊されると瞬間的に自己修復する素材をNASAが開発

CAPE CANAVERAL, Fla. (July 19, 2013) An Atlas V rocket launches the Navy's Mobile User Objective System (MUOS) 2 satellite from Space Launch Complex-41 at Cape Canaveral Air Force Station, Fla. MUOS is a next-generation narrow band tactical satellite communications system designed to significantly improve beyond-line-of-sight communications for U.S. forces on the move. (U.S. Navy photo courtesy of NASA by Patrick H. Corkery/Released) 130719-O-ZZ999-102
Join the conversation
http://www.navy.mil/viewGallery.asp
http://www.facebook.com/USNavy
http://www.twitter.com/USNavy
http://navylive.dodlive.mil
http://pinterest.com
https://plus.google.com

NASAのLangley研究センターが、劣悪な温度条件や宇宙のゴミとの衝突で破損したとき、数秒で自己修復する素材を研究開発している。

この研究は、ミシガン大学からNASAに出向しているある一人の学生の研究と、航空機や宇宙船用の自己修復素材に関する、これまでの15年近くにおよぶ研究成果を、結びつけている。

NASAの科学者たちによると、それは体の穿刺治癒*にとてもよく似ているが、それよりも速い。有機物に似せて設計されたポリマーが、素材を高速にヒットする宇宙ゴミなどのエネルギーイベントに反応する。するとその素材に、衝撃による化学反応が起こり、孔や裂け目を1秒未満で修復する。〔*: puncture healing, “パンク修理” 〕

この素材を実地試験でき、実際に反応することを確認できて嬉しい。
— Mia Siochi, NASA

テストでは実際に銃弾を貫通させ、その後の反応を見た。ポリマーの分子が銃創周辺に流れ出て、素材の基本構造は維持された。

これは、そのポリマーが衝突時の熱に反応するからだ。NASAの科学者Mia Siochiがビデオでこう説明している: “銃弾が貫通するとき、その周辺の温度が上がる。この素材を実地試験でき、実際に反応することを確認できて嬉しい”。

この物質は宇宙飛行士の救命に役立つだけでなく、将来は消費者製品もありえるだろう。車に凹(へこ)みができたら、直ちに盛り上がって元の形状に戻る、なんていいよね。

NASAによると、まだ初期段階であり、今は伸張性の強化に取り組んでいる。その成果も現れ始めているので、次の有人宇宙ミッションには使えるだろう。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。