スマートスピーカーの売上が増えていることは驚きではない。それはNPDから発表された数字とも合致している。とはいえ、Canalysの最新レポートを眺めてみると、一歩下がった位置から、世界的な状況がさらによく見えてくる。スマートスピーカーの売上は、米国ではホットだが、中国ではまさに炎上している。
世界の出荷台数は前年に比べて187%増加し、合計1680万台に達した。全世界の成長の中で中国は52%を占め、AlibabaとXiaomiはそれぞれ17.7%と12.2%を占めている。その成長の大きさの原因の一部は、実質的に昨年は、まだそのカテゴリーが存在していなかったからだ。
CanalysのHattie Heは、さまざまな要素が合わさることで、潜在的には米国を追い抜く可能性があると指摘する。
「AlibabaとXiaomiは、需要を創出するために、積極的な価格引き下げに頼っています」と彼は付け加えた。「両社は、迅速にユーザー基盤を構築するために、マーケティングとハードウェアに対する補助金の両面から、資金投入を行っています。スピーカー製品に対するユーザーからの本当の需要のレベルは、現在のところ証明されていませんが、中国は近いうちに米国を追い越そうとしています。地元のベンダーたちには、ユーザーの定着性を高め、成長するスマートスピーカーのインストールベースから収益を上げるという課題が残されていますが」。
また興味深いのは、Googleが過去一年爆発的な成長を遂げ、Amazonを上回るトップの座についたことだ。Googleの成長率が449%であったのに対し、Amazonは-14%となり、これが両者を1位と2位に分けた。もちろん、Amazonは市場で既に大きなシェアをもっており、Googleには競争相手に追いつくための余地が残されている。一方Appleは、トップ4に入ることはできなかった。
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(翻訳:sako)