法人向け弁当宅配サービス「ごちクル」を運営するスターフェスティバルがこのたび、全国にサービスエリアを拡大した。ごちクルは弁当の製造以外の商品開発や受注、配送までを代行することで、これまでデリバリーに対応していなかった飲食店の弁当を販売している。700円以下の低価格弁当から、ミシュランガイドで星を獲得した京料理「たん熊」、仙台に本店を構える牛たん専門店「利久」など560ブランド、6300種類の商品を扱っている。
8月にはジャフコを引受先とする第三者割当増資などにより総額10億円を調達し、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡の全国6支社の体制を強化。本社や現地のスタッフが各地域の飲食店とのパートナーシップを開拓した結果、これまで主要提供エリアだった関東圏だけでなく、全国47都道府県から注文可能となった。
グルメな読者であれば、全国津々浦々の名店の味が食べられることを夢見るかもしれないが、現時点で注文できるのは主に自分が住んでいる地域に店舗を構える飲食店の弁当のみ。しかし、ごちクルでは飲食店のレシピをもとに各地域の工場で弁当を製造するOEM展開を強化していて、2014年からは「あのエリアの料理をどのエリアでも」という体制を作っていくのだという。北海道で人気の名店料理が沖縄で食べられる日も遠くないかもしれないね。