東南アジアでの職探しをサポートするJobHopinが2.6億円を調達

東南アジア向けの自動化された人材採用プラットフォームを展開しているベトナム拠点のJobHopinは5月11日、245万ドル(約2億6000万円)のシリーズAのクローズを発表した。本ラウンドにより同社の累計調達額は300万ドル(約3億円)超になった。投資家にはSEMA Translink、KK Fund、Mynavi Corporation、Edulab Capital Partners、NKC Asia、Canaan Capitalなどが含まれる。

CEOのKevin Tung Nguyen(ケビン・ツン・グエン)氏が2017年に設立したJobHopinのBunnyと呼ばれるマッチングプラットフォームは、求職者と仕事をマッチングするのに機械学習を活用している。同社によると、東南アジアには6000万人のナレッジ・エコノミー・ワーカー(知識労働者)がおり、毎年1億800万件もの就職斡旋が行われている。しかし多くのポジションが、埋まるまでに平均1カ月超かかるという。というのも、企業がまだ手作業で事前選考を行っているからだ。

Bunnyは、より良いデータ分析のために仕事内容の説明やレジュメで使われてる言語を標準化していて、このデータ分析は空いているポジションに優秀な求職者をマッチングするのに使われる。

JobHopinはベトナムでオンラインデータベースに求職者140万人超と顧客企業2000社を抱え、給料や人材供給(あるいは特定の業務に適した人の数)、雇用需要など、リアルタイムのマーケットデータ分析を提供している。こうした機能はオンライン教育プラットフォームやテストサービス、サードパーティーの仕事ポータルのようなサービスに統合できる。

声明文でEduLab Capital PartnersのLiam Pisano(リアム・ピサノ)氏は「JobHopinの取り組みの一部を担えること、そして力を貸せることを嬉しく思う。JobHopinは求職者がプロフィールを磨き、スキルギャップを埋めるのをサポートする一方で、成長するベトナム経済と才能ある労働者を結びつける企業でもある」

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。