Toshibaは、あと一週間足らずで発売予定だったスマートグラス(電脳眼鏡)をキャンセルした。今日の発表声明でこの日本のエレクトロニクス企業は、同社の経営合理化努力の一環としてWearvue TG-1の開発と販売を停止する、と述べている。
同社は今、総額19億ドルの不正会計スキャンダルからの回復に努力しているが、日本の金融庁からは2011年と2012年の決算報告に対し計73億円(約6570万ドル)の課徴金を科せられている。
再生努力の一環としてToshibaは、人員削減と医療機器など一部事業の売却でコスト削減を図る、と発表した。
同社の代表者がWall Street Journal紙に、1月17日に発表されたWearvueは、十分な大きさの関心を集めているので、その発売のキャンセルについては“最後のぎりぎりまで検討を繰り返した”、と述べている。
企業用をねらっていたWearvueは、工場や倉庫などで労働者がフリーハンドで仕事を続行できる設計仕様であり、リストや画像などの情報は右側のレンズに投射される。このスマートグラスは、“各種の産業やサービスにおいて労働環境の向上に寄与する”一連のデバイスの、最初の製品になるはずのものであった。
本誌TechCrunchは、今後スマートグラスの開発を全面的にやめるのか、という質問のメールをToshibaに送った。