機械学習は高級ブランド品の真偽を見分けることもできる…物の顕微鏡レベルの特質を比較

賢人かつて曰く、“帽子の後ろにLとVがあるはずじゃ、スワップミート*のやつにはないぞ”。そして今では、賢人がいなくてもテクノロジーの力で、あなたが買ったLouis VuittonやPradaやCoachが本物か分かるのだ。そのシステムはスマートフォンに小さな顕微鏡を接続して、各時代における、本物と偽物の違いを学習し判断する。〔*: swap meet, 物々交換売買会、今の日本語で言うなら“フリマ”。よく、ニセモノを買ってしまう。〕

ニューヨーク大学のLakshminarayanan Subramanian教授はこう語る: “われわれのシステムの原理は、本物の製品の顕微鏡レベルの特質は、その製品がどんなに多くても同じなので、製品を偽物と区別するために利用できる、というところにある”。

研究者たちはEntrupy Inc.というスタートアップを作ってこの技術を商業化した。ファウンダーはニューヨーク大学の博士課程を卒業したVidyuth SrinivasanとSubramanian教授だ。有料会員になると、月に10数回、偽物本物の検証ができる。

このシステムは非侵襲的で、商品を傷めない。これまでに300万もの画像で訓練されているから、試料の評価をほとんど瞬間的にできる。瞬間、といっても15秒ぐらいだが、その間に、織物や、皮革、錠剤、靴、玩具などの真偽を区別する。一部の電子製品も、真偽の見分けが可能だ。

“分類の精度は98%以上だ。システムの利用はスマートフォンからできるし、日常的な品物ならほとんど何でも扱える”、とSubramanian教授は語る。

Entrupyはこれまで260万ドルの資金を獲得し、財布や時計をはじめ、真偽を見分けた品目数は1400万点にものぼる。偽物だ!と売り手に怒りをぶつける前に、このシステムの審査結果を証拠として入手するとよいだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))