SmartThings、物たち(Things)が電脳である(Smart)と名乗るこのスタートアップは、増える一方のインターネットに接続される各種製品を管理するための、プラットホームを提供する。その同社は今、顧客たちが自分の「物のインターネット製品」を容易に展開できる方法と、それを実現するためのパートナーを求めている。そのために同社が今日ローンチするマーケットプレースでは、そこでスターターキットや個々のインターネット接続製品、また家の各部を管理するためのソリューションセットを買える。
同社の最初の製品は、昨年9月にKickstarterで資金を募集し、スターターキットを提供した。そこにはSmartThingsのハブと、家の中のいろんな物の動きを追ったりコントロールするための各種センサが含まれていた。センサデータを集めるハブはユーザのスマートフォンと通信し、それによりユーザはいろんなレベルのホームオートメーションを楽しむ。
そのときSmartThings自身が提供した製品は二つだけだったが、本当はデベロッパのためのプラットホームを提供して、その上で多くのデベロッパに独自の製品やアプリケーションを作ってもらいたかった。そこで今年の春には、サードパーティデベロッパのためのプラットホームを開設し、デベロッパたちがそのデベロッパツールキットを利用して、今後どんどん増える物のインターネット製品に接続できるようにした。
しかし問題は、SmartThingsがデベロッパを集めることに成功しても、SmartThings規格のハードウェアを見つけるのが難しい。そういうデモやサンプルを見るための場所が、物理的にもネット的にもどこにもない。だから、いつまでも普及しない。
まずみんながアクセスできる場所が先決、と気づいた同社は、今回やっとオンラインショップを開いた。そこへ行くと、デベロッパや一般消費者がこの「物のネットワーク」を試してみれるための、選ばれた品物がいくつかある。しかしいちばん重要なのは二種類のスターターキットで、それに含まれているSmartThingsハブが、いろんな物をネットするために欠かせない。
消費者がハブを手に入れたら、今度はネットから(スマートフォンから)制御するための「物」が必要だ。その物の例は、SmartThingsが作ったもののほかに、GE、Schlage、Kwikset、Aeonなどが作ったSmartThings互換製品もある。
さらにこのショップには、複数のSmartThings製品を組み合わせて、世の中によくある問題を解決するための、いわゆる“ソリューションセット”がある。それらは、ドアの施錠解錠、ガス漏れ水漏れ漏電などの検出、スマートフォンからリモートで家電製品をon/off、といったソリューションだ。
最初は、同社自身が手を入れた製品ばかりだが、将来的にはもっとオープンなショップにしたい、という。そしてサードパーティのデベロッパやメーカー/作者がそこで自分の物を売れるようにしたい。そしてお客は、SmartThingsのWebサイトや、同社のスマホアプリからそれらを買えるようにしたい。今はiOSのみだが、もうすぐストアのAndroidアプリも可利用になる。
SmartThingsはシード資金として300万ドルを調達した。そのラウンドをリードしたのはFirst Round Capital、これにSV Angel、Lerer Ventures、CrunchFund*、Max Levchin、Yuri MilnerのStart Fund、David Tisch、A-Grade Investments、Chris Dixon、Vivi Nevo、Alexis Ohanian、Loic Le Meur、Martin Varsavsky、Kal Vepuri、Ryan Sarver、Jared Hecht、Steve Martocci、Emil Michael、Aaron Levie、Zorik Gordon、Nathan Hanksらが参加した。
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*原注: CrunchFundを創ったMike ArringtonはTechCrunchのファウンダである。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))