生体認証のClear、指紋でビール購入できるサービス開始:まずはMLBやNFLの試合で

Clearの生体認証技術を、空港やいつも長蛇の列があるようなところで見たことがある人もいるだろう。そのClear、瞬時に指紋でユーザーのIDを読み取り、ビールの支払いができるサービスを展開する。導入されるのは、シアトルのCenturyLinkフィールドとSafecoフィールドのみ(しかも場内のいくつかの売店でだけ)だが、この試みがうまくいけばより広範囲での展開が期待される。

年齢確認と支払いの両方が一度にできるサービスが米国で導入されるのは初めてだが、もちろん今後は珍しいものではなくなるだろう。Clearは昨年1500万ドル資金調達したとき、生体認証を支払いに活用する意向を明らかにしていた。

この取り組みで、ClearはNFLのチームと初のパートナー契約を結んだ。今シーズン、ホームゲームを観戦しに行くSeahawksのファンは、北西と南西のゲートから入る時、Clear専用レーンを使うことができる。どちらのフィールドの売店もごった返していたり、待ち時間があったりするので(僕は地元民だ)、このClearの試みはシアトルのスポーツファンには大歓迎されること間違いなしだろう。CenturyLinkフィールドであるプロサッカーSoundersの試合、そして両方のフィールドで催されるコンサートでもこのサービスを使うことができる。

フィールド入場後、Clearのサービスが利用できる売店を見つけるためには少しうろつく必要がある。Safecoフィールドでは、セクション136のDouble Playと、セクション185のShortstop Beer。CenturyLinkフィールドだと、セクション210と234近くのDelta Sky360 Clubだ。

つまり、どこでも使えるわけではない。しかし、ハーフタイムや野球のセブンス・イニング・ストレッチのときのビール需要時にはわざわざそのセクションまで足を運び、待ち時間をスキップするだけの価値はあるかもしれない。残念ながらClearではディスカウントなどはなく、10ドルの商品はそのままの額。財布を取り出す必要はないが、代金はしっかりチャージされる。


州が発行するIDやパスポートなどを提示することなくアルコールが購入できるというのは、僕にとって少なからず驚きだ。しかし、空港ではClearはユーザーのIDを当局に渡していて、その人の出所やアイデンティティを確かめている。明らかにそうした取り組みでのClearの貢献は州のアルコール統制委員会に好印象を与え、これまでになかった今回の試みが許可された。

今シーズン、まだまだMarinersの試合はあり、このClearのトライアルを試すチャンスは残されている。Clearのシステムを使った入場と指紋認証による売店での購入が可能となるSeahawksのプレシーズンは木曜日に始まったばかりだ。もしこれがうまくいけば、他の主なスポーツの売店でも導入されることになりそうだ。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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