生徒の習熟度に合わせ難易度をリアルタイム調整するAI学習システム「Monoxer」をクラーク記念国際高等学校が正式採択

モノグサは6月22日、広域通信制高校のクラーク記念国際高等学校オンライン通学型コース「CLARK SMART」において、学習プラットフォーム「Monoxer」が導入されることになったと発表した。

Monoxerは、先生が覚えて欲しい内容を登録するだけで、その内容を定着するために必要な問題を自動作成するという学習プラットフォーム。生徒がスマホやタブレットのアプリを使い学習する中で、習熟度・忘却度に応じリアルタイムで問題の出題頻度・難易度の調整を行うため、生徒それぞれのレベルにあった学習を実現できる。またこれにより生徒の学習状況・定着度が分かるため、通学・通塾が困難な状況でも、きめ細やかな遠隔指導を行えるという。

またMonoxerの学習計画機能では、学習範囲と学習期間を決めると、日時の学習量と内容が自動で設定される。学習計画に従って学習を進めれば、最終日には学習範囲すべてを記憶している状態を実現できるようになっており、定期テストや検定対策に向けてコンスタントに学習を進められるとしている。

モノグサによると、生徒本人に勉強の意思があっても、勉強をスタートする準備や方法の面倒さが原因で勉強に取り組めないという例が一定数あるという。例えばクラーク記念国際高等学校の場合、英単語の暗記について生徒本人も重要という認識はあるものの、「英単語帳を開いてもどこを見たらよいか考えなければならないし、自分が何を憶えているか、憶えられていないかもわからず、どうしても学習がすすまない」と話している例があったそうだ。

そこで、試験導入においてMonoxerで英単語を覚える方法を試したところ、生徒にとって前述のような面倒さがなくなったとしている。50点満点の英単語テストにおいて、学習者全体の平均点が24.9点上昇する結果となり、学習プロセスと成果の再現性から資格試験の取得や進学へのステップにつなげた生徒もいたそうだ。

クラーク記念国際高等学校では、まず英語からMonoxerを導入し、徐々に他科目での活用範囲を広げていく予定。英語学習については、希望進路に応じた学習に加えて、英検対策でも活用する。また、中学までの基礎知識を定着させる「学び直し」も並行して開始することで、多様な学習環境、進路方針を持つ生徒全員の個々の現況の学力にあった個別最適な取り組みも行うとしている。

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カテゴリー:EdTech
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