「電話をかけるのに良いタイミングはいつなのか」という、古くて新しい問題を解決するための、新たなソリューションが出てきた。その名をMyStateという。iOS版およびAndroid版のアプリケーションで、よりスマートな連絡先管理アプリケーションといった外観だ。各連絡先の隣に表示されるアイコンが、連絡しようとする相手の現在のステータスを表示するようになっている。
インターネットと電話が融合するような環境となって、電話をかける前に相手の都合がわかるようになるのではないかと言われてきた。しかし昔ながらの電話回線に加えてさまざまな環境こそ実現されたものの、プラットフォームをまたがる便利なソリューションが未だ登場していないというのが現状だ。そのような状況をなんとかしたいとするのがMyStateで、留守電にしかつながらないということのないように、解決策を提示しようとしている。
「まず解決しなければならないのは、相手の状況がわからないという現状です」と、MyStateの共同ファウンダーであるAssaf Pney-Elは言っている。「電話をかけても話し中だったり、会議中の相手の邪魔をしてしまったりすることがあるでしょう。結局は話もできず時間の無駄となり、また相手にとっても迷惑な出来事となってしまうのです」。電話機自体は大きく真価してきた。しかし上に記したような問題は全く解決されていないのだ。なかなか連絡がとれずにいらいらした経験は誰にでもあることだろう。
MyStateは、電話をかける前に相手の状況を知ることができるようにして、問題を解決しようとするものだ。電話をかけようとした相手が話し中の場合、相手が話し中でなくなった時点で通知してくれるような機能もある。また、相手方にもこちらが電話をかけようとしているのだということを通知するようになっている。
iOS版およびAndroid版の双方ともに、自分のステータスは手動で設定することができるようになっている。さらにAndroid版では、相手の話中を検知したり、あるいは電話機がサイレントモードないしマナーモードになっていることも通知してくれる。さらにバッテリー残量がほとんどないようなケースも通知してくれる。こうした機能は、将来的にiOS版でも実装していくつもりなのだとのことだ。
「私たちのファウンダーのひとりが、ひっきりなしに割り込み電話を受けるのをみてMyStateのアイデアを思いついたのです。こちらが通話中であることを通知できれば、緊急ではない電話は控えてもらえるのではないかと考えたのです。うまく機能すれば、割り込んでくる着信は本当に緊急の要件のもののみになるはずだと考えたのです」とPney-Elは言っている。
個人間のやりとりに使ってもなかなか便利そうだが、しかしMyStateはビジネス用途も視野にいれているようだ。顧客と企業をより効率的につなげる可能性があると考えているのだという。
今後の展開を見込まれて、MyStateはアメリカおよびイスラエルの投資家から650万ドルの資金を集めている。資金はB2Bモデル構築のために使われる予定なのだそうだ。消費者を相手とする、コールセンターサービスの効率化を目指しているのだそうだ。
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(翻訳:Maeda, H)