iPhoneの標準カメラアプリは、実はかなり遅く、1秒に8メガピクセルの写真を3~6枚しか撮れない。しかし、SnappyCam 3.0を使えば、フル解像度の写真を1秒に20枚撮ることができる。これは同アプリの発明者による離散コサイン変換JPEG技術のおかげだ。秒間20フレームといえば、コマ撮りアニメやエクストリームスポーツの悲惨な衝突場面を捕えるのに十分な速度だ。
SnappyCamの価格は0.99ドルで簡単に連続写真を撮ることができる。その中からお気に入りを選ぶか、一種の「ライブ写真」スライドショウとして前後にめくりながら見ることもできる。コラボ写真共有アプリのEverlapseのようだ。そんなアニメーションのサンプルがここや下で見られる。右のコントロールバーにマウスをかざして右向きにコマを進めることができる。
John Papandriopoulosは電子工学の博士号を持ちSnappyCamを2年間開発してきた。彼はこれを、地球最速のスマートフォンカメラと呼ぶ。iPhone上で撮影プロセスをスピードアップし、バッファーし、画像を圧縮するしくみを学習するうちに、事実上JPEG画像標準を再発明した。目標は? 大型のプロ用デジタル一眼の連続撮影パワーを、ポケットの中に押し込むことだ。
Sanppy Cam version 2は、そこそこ・・・速かったが、画質を犠牲にしなければならなかった。秒間20枚を3メガピクセルでした撮れなかった。そして先週、Papandriopoulosは「ユリイカ」の瞬間を迎えた。いくつかの複雑な数学アルゴリズムとiPhone 5のデュアルコアプロセッサーを活用することによって、8メガピクセルの写真を毎秒20フレーム撮れるようになった。
Papandriopoulosはこのスピードについて「何だか信じられない。実際これはハードウェアの上限だ」と語った。
スピードを比較してみると、SnappyCamはiPhoneの標準カメラの4倍速く、Samsung S4の7.5枚/秒と比べても2倍の速ただ。Papandriopoulosは、他のFastCamera、Camera Awesome、およびCamera+のようなスピード目的のiOSカメラアプリは画質を下げることが多く、30フレーム/秒で撮るには0.3メガピクセルの切手サイズまで落とし、フル解像度では4コマ/秒程度しか撮れなj
SnappyCamは最新iPhoneオーナーのためだけではない。iPhone 4Sでは8メガピクセルで12fps、5メガピクセルなら15fpsが得られる。これはフル解像度で3.3fpsしか実現できないSamsung Galaxy S3よりずっと速い。
こうした科学によって、ポートレイトのベストスマイルを選んだり、バッティングを見直したり、愛犬が跳びまわるところを捕えること等々が可能になる。現在Papandriopoulosは、SnappyCamで作ったインタラクティブアニメをエクスポートしてFacebookで共有できるようにする機能を開発中だ。
Instagramが日々の生活の中にアートを見出すのを助け、Vineが瞬間を捕らえさせてくれるように、SnappyCamは、世界をスローモーションで見せてくれるかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi)