テレビ番組の司会者であるConan O’Brien(コナン・オブライエン)氏は、2010年、長年雇用されていたNBCから番組開始わずか6ヵ月で時間枠を変更するよう言い渡された。それに対し彼が中指をたてて別れを告げたのは有名である。彼は、同年後半、ケーブルネットワークのTBSに活動拠点を移した。当時、NBCでの降板の記憶がまだ新しいにも関わらず、「I’m with CoCo」とツイートしてくれたファンに支えられ、彼はオンラインメディア会社であるTeam Coco(チーム・ココ)を立ち上げた。
ネットワークの幹部たちは、当初彼らの動きを笑い飛ばしていたが、彼はファンの支持のおかげでその数年後、メディアのあちこちで姿を見せるようになり、その人気がさらに高まった。テレビ視聴が一層細分化する中、彼は、約2850万人のTwitterのフォロワーを引きつけ、Team Cocoは、800万人以上のYouTubeチャンネル登録者を獲得している。さらに、配信開始から2年となる「Conan O’Brien Needs a Friend」は、現在アメリカ国内のポッドキャストで最も人気の番組となっている。
しかし、オブライエン氏は、現状に甘んじる人間ではない。パンデミックの中、TBSの番組をZoomで配信し続け、幅広いゲストを招き、型にはまらない対談を配信し続けている。それだけでなく、Team Cocoは毎週欠かさず、オブライエン氏のポッドキャスト番組を配信している。7月下旬にオブライエン氏と番組プロデューサーであるMatt Gourley(マット・ガーリー)氏そして信頼を置くアシスタントのSona Movsesian(ソナ・モヴセシャン)氏が各自必要な休暇を取ることを謹んで発表したにも関わらずである。
同氏は、去年Varietyで「ポッドキャストは、フィットネスジムや地下鉄でも、イヤフォンを付けて視聴できるため、私たちの生活の大部分を占めています。自分の番組が視聴者にとってどれほどの意味を持つかは想像もつきません」と語っている。
オブライエン氏の労働倫理のこともあり、彼が今年のTechCrunch Disruptに参加してくれことを我々は非常に嬉しく思っている。彼に質問したいことは山ほどある。特にこれまで Team Cocoとして成し遂げてきたこと、そして今後数年で彼の会社がどうなっていくのかなどは興味深いものがある。今後、さらなる活動の多様化が予測される。なかでも、ポッドキャストで急激に伸びているのが「Literally! With Rob Lowe」だ。
また、彼は、今年初めて無観客での配信を体験したため、彼のコメディのビジュアルブランドがポットキャスト形式では機能しないのではないかと心配したかどうか、そして近年脚光を浴びているSpotifyとの様々なポッドキャスト契約に関してどう思っているのかも聞いてみたい。
さらに、1993年から深夜番組を担当してきたオブライエン氏は先ほど紹介したVarietyでのインタビューで、「僕はいつも深夜番組をチェックする人間だったんだ。でも、今は自分の番組は見ずに、『Killing Eve』をビンジウオッチしているよ」と、自身のテレビ視聴の習慣がここ数年で完全に変わったことを語った。このため、2022年の年末にTBSとの契約が満了したら、彼自身のオンラインでの勢いがテレビ番組の出演にどう影響するかに関しても質問したい。
「国宝」そして「国民の声」と自称するオブライエン氏との対談には期待が募るばかりだ。(彼は自身のTwitterのプロフィールで「みなさん、ごめんなさい」と書いている。
今年のDisrupt 2020は米国時間9月14日から18日まで、バーチャル形式で開催される。今すぐ Disrupt Digital Proパスまたは Digital Startup Alley Exhibitor Packageを購入し、オブライエン氏の話を最前列でチェックしてほしい。他の登壇者の情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認できる。なお、本ページを経由してチケットを購入すると5%の割引が適用されるので、ぜひ活用していただきたい。
[原文へ]
(翻訳:Dragonfly)