脳の健康測るAI補聴器「Livio AI」発表。言語翻訳機能搭載、Alexaや音楽ストリーミングにも対応

eng-logo-2015補聴器/カスタムIEMメーカーのスターキーが、ヘルストラッカーを内蔵する補聴器Livio AIを発表しました。AI制御による聴覚補助機能は周囲の騒音が大きければそれを小さくするよう動作するほか、モバイルアプリのGPSとも連動し、ロケーションに応じたモード切替も行なえます。

最大の特徴であるヘルストラッカー機能が測定するのは、心拍や血圧のようなものでなく、「脳の健康状態」。ユーザーの日常生活における認識機能の様子から脳の健康状態を判定するとのこと。

では具体的に認識機能とは何を指標にしているのかは、誰もが気になるところ。説明文によると、ユーザーが活発に動き、そして誰かと会話している状況が続けば、脳を十分に活用(認識機能が活性化)していると考えることができるため、脳の健康が”良い状態”と判定するのだとか。

なるほど、ひとりでジメジメと部屋に閉じこもっていれば自然と動き回ることも少なくなり、さらに話し相手もいなければ脳の(というか精神的な)健康状態が良くなるわけもありません。

一方で、Livio AIにはアマゾンのAIアシスタントAlexaとの連携機能があり、音声ベースで対応する音楽プレーヤーやラジオ、テレビなどを操作し、音声をLivio AIにストリーミングすることも可能です。対応する機器がなくても、少なくともAlexaとは会話できるわけです。さらに、Livio AIにはGoogleのPixel Budsと同様の言語翻訳機能も搭載されるとのこと。

Livio AIは北米地域では、すでに入手可能になっています。ただし補聴器というカテゴリーに属する製品である以上、購入・装着には専門家との相談がまずは必要になるはず。したがって価格も必要な調整作業込みになるためか、具体的な金額は示されていません。なお、スターキーは2019年にはLivio AIを世界20か国で発売する予定。日本でもスターキーの補聴器は販売されており、Livio AIも入ってくるようになるかもしれません。

Engadget 日本版からの転載。

投稿者:

TechCrunch Japan

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